ここ数年はかなり早い時期に朝市を訪れていたけれど、売られている物が少なく、今時期くらいからが旬の魚が入手出来る季節だと思う。
蝦蛄(しゃこ)漁は解禁が来月からという事もあり、鮮魚はカレイやヒラメ、そしてサクラマスなどが主流。茹蛸や殻付きホタテも多く、残りは昨年末に漬け込んだ名物の飯寿司や干物などの加工物が並ぶ。
人が集まると魚だけではなく、隣で野菜類を売ったり、燻製などの加工品を売る業者も居たりするので、かなり盛況な雰囲気を感じる。買う気はなかったけど、野菜売りの露天でギョウジャニンニクが売られており、二束(大した量ではないが)で500円。
「きたひやま」の文字が箱に書かれていたので、もしかすると栽培物かもしれない。臭いを嗅いでみたけど、確かにニンニク臭はするけど、根釧の様に採取する前から臭いを放つような強烈さはない。
もっとも、臭いは善し悪しではあるので、これを駄目だというつもりはないけれど、葉が少ししおれてきているので、やはり自分で採取したそれにはかなわない。
思わず買おうと思ったのが、函館産のアスパラガスで根元の太さはなかなか見事なものだった。農協経由なので、一束の量はスーパーで売られているのと同じで、これも二束で500円。太さと時期を考えると安い部類だけど、これまた、旬の時期に露地物を食べたいと思っているので、買い求める事はなかった。
結局、買い求めたのはナメタカレイの干物とハタハタの飯寿司だね。カレイについては、毎年買い求めているお店で、魚のヌメリなどをきっちり取り去っている仕事をしているので、ソウハチなども美味しい。
ただ、小さいながらもソウハチは冷凍庫にそれなりに眠っているので、流石にソウハチを買うというのも躊躇してしまう。
買い求めたナメタだけど、お頭なしで35cmほどの良型(これ以上大きいのは、焼くのが大変なのでね)で、身も厚く、変な臭いは一切しない。二枚で1000円というから、今のご時世では上々である。
でも、こうしたナメタをじっくり焼くと美味しいよね。脂もあるし、身離れも良い。特に皮の部分が独特でソウハチと同様に焼いたら美味しいカレイだと思う。