吹雪の厚田朝市

一見、全て閉店しているように見えるが、開店している店もあるのだ!

一見、全て閉店しているように見えるが、開店している店もあるのだ!

この時期の石狩方面は、例え天候が良くても、鮮魚の種類や量は豊富ではない。そんなこともあり、本当は厚田まで走る予定はなかったのだ。


今回、狙っていたのは厚田ではなく石狩の朝市である。魚は干物でいい物があれば買っていただろうけど、狙いは魚ではない。勿論、時期的にシャコでもない。ここの場所で売っているある加工品が昨年美味しくて、他ではなかなか味わう事が出来ないものなので、それを買おうと思っていたのだ。

ところが昨日から全道的に荒れた天気となっており、比較的温暖な道央でも夜半過ぎに雨が雪に変わった。積もった量は数センチと大した事はないのだが、風が強いのが気になる。

ある意味、アイスバーンよりも恐ろしい路面である。

ある意味、アイスバーンよりも恐ろしい路面である。

札幌市内は積雪があったといっても、そこは市街地故に大した話ではない。石狩に近づくと、案の定、風が非常に強い。道路は交通量が多いので問題はなかったけど、石狩の朝市会場へ到着すると全て閉店状態。まあ、この吹雪の中、買い物にくる人間も居ないだろうし、海は大荒れだから漁も無かったということもなるのかもしれない。

流石に手ぶらでは帰りたくないので、仕方なく厚田まで行ってみることにした。ところが新港から北側は、吹雪というよりも地吹雪がひどい。特に注意が必要なのは、防雪柵と防雪柵の間だね。大抵、道路があるのだけど、その部分だけ風が抜けるので吹き溜まりになっているのだ。湿った雪なので、この吹き溜まりも固くて高さがある。SUVでも思わず徐行してしまいそうな代物なのだ。

道路はというと、シャーベット状になってアスファルトの上に乗っているという感じで、ある意味、ブラックアイスバーンより恐ろしい。先の吹き溜まりとそれが合わさり、タイヤのグリップを変に失わせる。また、道路は路肩部に向かい傾斜があるのが普通なので、これだけ条件が悪いと簡単に左に車が流れていく。一度、畑に落ちてしまう目にもあったほどだ。

厚田港は風が強く、人1人いない。

厚田港は風が強く、人1人いない。

決して冬ではないのだが、雰囲気はまだ冬だね。それでも、積まれた雪は皆無であった。

決して冬ではないのだが、雰囲気はまだ冬だね。それでも、積まれた雪は皆無であった。

厚田朝市の会場に到着すると、案の定、駐車場には車の姿はみえない。会場の中をのぞくと、驚くことに数店舗は店を開いているのだ。まだ、時期的に例え天候が良くても、全ての店が営業しているわけじゃないけど、この悪天候でも店をしっかり開いているのには頭が下がる。まあ、商売というのは、そういうものなのかもしれないけれど、何れにしてもご苦労様と言いたくなってしまう。もっとも、彼らも僕らに対して同じ気持ちだとは思う。

それはさておき、流石にこの時期は買う品物が少ない。カレイの干物でもあれば、それを買う予定であったけど、カレイ類は皆無であった。ニシンの丸干しが目立ったものかな。あとは少しの加工品があったけど、結局、鰰(はたはた)の飯寿司を買ったのみ。ただ、500gで1000円というのは、味はわからないけれど格安である。もっとも、ガソリン代をかけ、地吹雪吹き荒れる道を往復80km走ってこれだけというのは本来は無しだけどね(笑)。

これは石狩川河口橋を札幌に向かい、渡りきった時のもの。

これは石狩川河口橋を札幌に向かい、渡りきった時のもの。

やはり、これからカレイ類が本格化してくるし、来月になれば大漁はないだろうけど、シャコの姿も店頭で見かけるようになると思うから、物好きじゃなければGWくらいから訪れてみるのがいいのかなと思っている。

この朝市、石狩もそうだけど一応の開店時間は6時半。ただ、実際には6時くらいから開店している店も多いので、混雑するような時期であれば、5時過ぎには札幌を出発した方がいいと思う。朝の段階では、漁師さんが獲れたての魚を軽トラで持ってくるけど、それが終わると結構な売れ行きになるから、遅い時間には何もないなんて可能性もある。しかも、この手の買い物は長居するわけじゃないので、朝に買い物を済ませ、日中は他の事に使った方が僕はいいと思うからね。

結局、買ったのはこれだけ。でも、500gで1000円なら安いね。

結局、買ったのはこれだけ。でも、500gで1000円なら安いね。

厚田市街地地図

厚田市街地地図

以前にも書いたけど、初めて厚田朝市を訪れる場合、厚田市内に入り、厚田川にかかる橋を渡った直後に「厚田漁港 港朝市」の看板が左側交差点にあるけど、このルートは道が狭い為、あまりお勧め出来ない。簡単なルートは一つ目の看板をそのまま通り過ぎ、二つ目の看板を左折するルートがお勧め。そのまま直進して、漁港の朝市会場に到達する。駐車場というか駐車場所は朝市会場の奥側に広場があるので、行けば判ると思う。

二つ目の看板が見えた時のストリートビューURLを貼っておきます。Google ストリートビュー厚田朝市第二看板付近

 

・2013年の石狩朝市

・2013年の厚田朝市

・2011年の厚田朝市

 

 

4 件のコメント

  • 12月の中ごろ、登別から白老にかけての海岸にハタハタの大群が押し寄せます。
    オカからタモ網ですくう人が現われるほどです。
    秋、サバ釣りをやっているときにごくまれに外道として掛かることがあります。
    これを狙って釣ることを考えているのですが、まだ成功していません(^^;

    • KON-Chanさん、こんばんは

      飯寿司の中でも特にハタハタが好きですが、この魚は上品な白身で大型は焼いても美味しいですし、煮付けても美味しいものです。これがタモですくえるとは、良い土地柄ですねえ(^_^;。

      ただ、あまり大きくならない魚なので釣りとしてはどうでしょうね。繊細な延べ竿であれば、楽しめそうですが、少なくとも船から釣る対象魚じゃないような気がします(^_^;

  • こんにちは。札幌のブログを読んでたらコチラのブログに辿り着きました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。羨ましいです

    • 萌音さま

      はじめまして。コメントありがとうございました。古くから好きな釣りを掲載しているサイトなのですが、最近は本業をおろそかにしてしまい、旅やら食べ物の記事が多くなってしまいました。宜しければ、また遊びに来てくださいませ