然別湖にて

2012年度の特別解禁３日目、十勝の然別湖を訪れてみた。この湖は標高が800mと、道内の湖では正に山上湖と呼ぶのに相応しい。

然別湖では釣りの対象魚としてニジマスやサクラマスが生息しているけど、これはかつて放流された末裔であり、ネイティブとしては湖水型のオショロコマがあげられる。このオショコロマも長年隔離された為か、河川のそれとは違う亜種とされ、別名ミヤベイワナと呼ばれている。

さて、今日の釣りだけど、狙いはオショロコマのみである。ある意味、変わった釣り人かもしれない。でも、興味があるにはネイティブだけなのでニジマスは論外だし、サクラマスも場所を考えると違和感があるのだ。

そんな狙いなので結果的に湖の中心部を移動して過ごした一日だったと思う。まだ解禁明けという事もありタナは比較的浅い。数mと言ったところじゃないかな。ディープダイバーミノーと12g前後のスプーンを多用したけど、ミノーはともかきくスプーンはカウントダウン10では多く5〜6というところだろう。

群れに当たれば連発するけど、止水ゆえにルアーのローテーションは必要だ。ミノーについては、トゥイッチが効果的だったけど、ミノーを使うならテールのみのシングルフックをお勧めする。ベリーはあまり食ってこない事と、最大の理由はボディへのフッキングが多発するからだ。バイト後のオショロコマは、ある意味でウグイにそっくりな暴れ方をする。頭を軸に身を振って暴れるものだから、どうしてもベリーのフックが体に当たってしまうのだろうね。

結局、2時過ぎまで釣って数は30本前後だと思う。型は30〜35cmが殆どで数匹40クラスが混じったという結果に終わった。サクラやニジマスはヒットせず。ただ、天気は曇りで推移してくれたので、湖水中心部の境界線付近は時間に関係なく反応があった。岸際を狙っていた人は朝一番だけなんて声も聞こえていたので、オショロコマで良いのなら湖水ど真ん中を狙った方が良いかもしれない。

もっとも、湖の釣りは日々または時間によって魚群が移動する。今日良かったと言っても、翌日も同じ様に魚がいるかは保証できないし、移動していると考えた方が無難かもしれない。いずれにしても反応があった場所はタナを頭に入れて重点的に攻めた方が良いとは思う。

ちなみに移動中のトローリングは一応竿を出していたけど、キャストで釣ったのが3分の2くらいかな。トローリングは釣れるけど、やはりキャストで釣った方が楽しい。バイトが手に伝わってくるからね。トローリングは否定しないけど、多用はしない方が良いと個人的には思います。

ちなみにヒットルアーは、Rex deep 8cm、DD Panish 8cm、スプーンはほぼ12gで時々10gや11gなんて状態。銘柄は何でも食ってくる。色はシルバーベースのオレンジ、ピンク、ピンクのシェル張りなど。でも、何でも良いと思うのでお好みで。

ただ、朝一番はともかく、あまり軽いスプーンはちょっと厳しいかも。特に境界線中央などは、ある程度は広く探りたいので、それなりの飛距離は欲しいところ。但し、18gなんてスプーンをキャスト出来るロッドだと弾かれる、あるいはバレが多発しそうな気がする。

まあ、釣り方は色々あるから、人の釣り方など無視して色々試してみるといいんじゃないかな。