特級ウイスキー

ニッカ キングスランド 

特級表記があるので、最低(若くても)でも1989年以前に流通していたニッカのキングスランド。いきつけの居酒屋さんに暫く前から置いてあるボトルで、先日立ち寄った際にハイボールで一杯ご馳走になったもの。

最低でも1989年のボトルという事になる特級表記のウイスキー。

最近はネットなどの記事タイトルで「~すべき理由」なんてタイトルが流行っている様で、今回のキングスランドにも限らず「特級表記のウイスキーを飲むべき理由」なんて記事も検索でヒットした。

個人的に若い頃に流通していた特級という等級に対して、懐かしいなという気持ちはある。でも、記事のように「飲むべき」だとは思わないけどね。希少性は判るし、ネタにはなるけれど、旨い不味いでいえば後者である可能性の方が高いからだ。

まあ、全てではないだろうけど「すべき」なんてタイトルの記事は、ロクデモナイ記事である事の方が多いのだけど、わざわざ書くという事であれば、こうした古いボトルについては、信頼出来るオーセンティックバーで”たとえワンショットが数万だとしても、払って飲むべき”だと思うね。

スコッチなどの世界ではオールドボトルという楽しみもあり、高度成長期ころのデッドストックが市場に出回る事がある。例えば1960年代のマッカラン25年とかは保存状態が良ければ、それこそ現行品など話にならないレベルの品質だろうけど、僕が最後にこの手のモルトを飲んだ頃より価格はうなぎ登りに高額だろうし、買ったはいいけど保存状態が最悪で飲めた物じゃないという可能性も僕が飲んだ時代よりも間違いなく高くなっている筈だ。

その意味で今回のキングスランドについては、状態は良くはないけど年代相応という感じだろうか。幸いな事にアルコールは飛んでいなかったので、ハイボールではそれなりに頂けた。