土壌にも左右されるのかもしれないけど、一年を通じて水気の多い場所では水芭蕉が群生している事は珍しくはない。ただ、水気があっても水が淀んでいるような場所より、僅かでも水が動くような場所の方が同種は多い様な気がする。
札幌近郊でも水芭蕉はそれほど珍しいというわけではなく、それこそ北大植物園にも水芭蕉があったりするのだけど、テレビ報道などで水芭蕉の名所が紹介されていたりするので、山へ行かない人にとっては珍しいものなのかもしれないね。
今回のマクンベツ湿原は、石狩川の河口橋よりやや上流の左岸に位置する。一応、遊歩道が設けられており普通の靴でも問題なく探索は出来るものの、途中は河川敷の草が生えた斜面を横切ったりするので、肌の露出しない格好が無難だ。
春先は写真の通り、水芭蕉が開花するのでそれを目当てにそれなりの人は訪れるけど、混み合っているというわけではない。遊歩道で十分だと思うけど、マクンベツ湿原自体は遊歩道の上流側に続いている。柵沿いに暫くは舗装されている歩道が続いているので時間があれば少し歩いてみるのも面白いと思う。
このマクンベツ湿原は春こそ水芭蕉だけど、初夏になるとノハナショウブなども咲いている。その意味では札幌近郊では貴重な場所だと思う。