MTBは大抵の場合はフロントにサスペンションが装着されている為、実用車のようなカゴを装着することは難しい。特にディスクブレーキ装着車はハンドルから下に固定出来る穴などは皆無という事が殆どだ。
ワンオフで何とかカゴを装着するという事は不可能ではないだろうけど、手間を考えた時に既製品を買った方が間違いないという結論になってしまった。
定番と言われているのがRIXEN&KAUL 製品で、今回も同ブランドの製品を組み合わせる形で前かごを組んでみた。使ったのは KF852 というハンドルバーに装着するアタッチメントで、僕が買ったのはハンドル径が31.8mmに対応するもの。これにミニワイヤーバスケット KF804という小型のカゴを装着する。
KF852という製品はベースのブラケットに31.8mmのクランプ部品がセットになっているものの様でブラケット単体でも売られており、クランプ部品を交換すれば他の径のハンドルにも装着は出来る。※但し、タッピングなので、頻度が高いスワップはお勧めはしないが・・・。
後述するけど通販などではブラケット本体は写真が出ているけど、キット内のワイヤーなどは届いて初めて存在を知った。結論からいうと、この製品は位置決めは樹脂製のブラケットで行っているけど、強度を確保しているのはこのワイヤーだという事だ。
ワイヤーでブラケットを吊っている構造となっていて、この固定を行っているのが上の写真の部品という事になる。強度もそうだけどブラケットの角度を決めるのはこのワイヤーの固定で行う。勿論、ブラケットをクランプで締め付ける構造にはなっているけど、この部分の締め付けだけでは荷重がかかる場合の角度保持は無理だという事だ。
購入前はこの構造で強度というか荷重に耐えられるのか?不安もあったけど、流石に考えられている製品だという事は判った。但し、過度な期待はしない方が良いとは思う。実用車のようなフレーム数カ所で固定するような強度は、構造上難しいと感じる。
この作業時、ワイヤーのテンションが緩いとブラケットがお辞儀してしまう事になるので、ブラケットの角度を決めた後、プライヤー(ペンチでも問題無い)でワイヤーにテンションを与えた状態で固定を行う。
ちなみに両方のワイヤーを引っ張るなんて事は無理があるので、左右どちらかを十二分に固定した状態で、もう片方を引っ張る。最終的な角度微調整を行った後、先端のあまりをカットしても良いけれど、ある程度の余りは残しておいた方が無難だとは思う。
ちなみに僕はクリッパーを使ったけど、廉価なニッパーなどは止めた方が無難。無理に切らなくても問題はない。ただ、その場合は内側に折り曲げ、先端が手に触れないようにすべき(安全上ね。説明書にもそう書いている。)
また、構造上ボタン一つで装着しているカゴやバッグは外れる。盗難の可能性もあるので対策は必要だと思う。