コシアブラを初めて食べたのは、昨年の春、西日本の知人から採取したばかりのそれを頂き、天ぷらとコシアブラご飯を食べたのが最初であった。タラノメは誰しも食べたことがあるだろうし、道の駅などでも売られているので知名度は高い。でも、コシアブラについては北海道では名前を知っていても食べたことがない人が多いようだ。
写真のコシアブラは既に葉が伸びており、旬は過ぎているものだけど、逆光に輝くそれはとても美しい。珍重されるのは筆葉と呼ばれ、文字通り筆の様な形をしている状態のもの。採取に夢中になって筆葉状態のものを記録に残していないけど、採取は葉が伸びていないものを中心に行っている。
コシアブラは天ぷらが定番の食べ方の様で、今年も天ぷらで食したのだけど、個人的にはタラノメよりも風味が強く好きだ。この風味というか香りは採取時に切り口の香りを嗅ぐとその風味がものすごい。好きな香りなので採取時は鼻に近づけてから、山菜袋に入れていたほどである。
コシアブラの採取場所は数年前から群生している場所を知っていると友人が言っていたのを思い出し、場所を紹介して貰った場所だが、正に群生という言葉がふさわしい。伸び方のタイミングはあるだろうけれど、採る気になれば幾らでも採取出来る。また、ハリギリ(食用)も同じくらいの生え方をしているので、これらの山菜が好きな人間であれば桃源郷の様な場所であった。
今回も短い時間、現地で遭遇したのだけど、道路際にウドが出ているという。確かに所々に産毛のような毛の生えた芽が出ていたので、何本かを引っこ抜き、コシアブラと共に融通のきく居酒屋さんに持ち込んだのが下の料理である。
ちなみにタケノコはとある峠の道路際にネマガリが生えていたので、僅かな量を採取したもの。太さは話にならないのだけど、本番は来月に入ってからなので今回は妥協だ。もっとも、道南ではGWくらいから太いネマガリが採取出来る場所もあるし、今回のタイミングでも100kmほど余計に車を走らせれば太いネマガリも採取は可能だ。もっとも、100kmというのは往復で三時間半ほど余計に車を走らせる事になる。日帰りアタックではちょっと勘弁して欲しい距離だ。
コシアブラを炊き込み御飯の具として入れるという話をネットで知ったけど、同じく古くからのネット仲間に言わせると、みじん切りをして少々の塩をかけ塩もみした後、暖かい御飯に混ぜて食べても美味しいという。
昨年、初めてその食べ方を知ったのだが、非常に美味しいと感じた。炊き込んで作った御飯は食べた事がないので判らないけれど、生を刻んだだけの方が香りは上ではないだろうか?。
ハマエンドウは例によって習慣づけている自転車でのロングラン(という距離でもないのだが)の途中であった石狩新港付近で咲いていたもの。流石にハマナスはまだ少し先だろうけど、ハマエンドウはそろそろ場所によって咲いている様だ。
こちらは天神山緑地で、今年も天神藤が開花していた。開花予想が20日頃とアナウンスされていたけど、陽気に誘われ一気に咲いたようだ。藤棚の下を歩くと、独特の香りが漂って嬉しい限り。緑地にはツツジやボタン、桜なども植えられているので天神藤以外にも楽しめる。
[追加収録] 北海道のコシアブラ 2 (2020.05.15 )もどうぞ。