連休後半は天気が悪いという事もあり、自宅で大人しくしていた。もっとも、天気が良くても近年のGW期間中、余程のことがなければ、遠出はしないという事を決めている。ようするに、観光地や著名な釣り場が混雑するのが嫌だということだ。
それでも、やはり暇は暇なので、比較的天気の良かった「みどりの日」に自転車にのり、植物園や北大、中島公園を巡ってみた。ちなみに北大植物園については、例年、みどりの日は入園が無料となる。
望遠レンズを装着したボディも併用したけど、Webに掲載した写真は単焦点コンデジであるX100Fのみ。このカメラは被写体にかなり寄れるので、23mmという広角系(準標準だが)でもディスタンスを考えれば、背景をぼかした写真もたやすい。ただ、巷のレビューにある通り、マクロ域の開放近くは特有のソフト描写になるようだ。
カリカリの描画を期待している人は向かないだろうけど、スナップ用途や旅カメラとしては、このカメラは使い勝手が非常にいい。ただ、固定液晶など、ある意味で尖っている仕様を受け入れられるかどうか。写真のヒトリシズカなどはしゃがんで液晶画面をみながら撮影したけど、ベターは地面に寝転んで(ブレ防止や緻密はフレーミングを考えるのなら)の撮影を余儀なくされる。
スマホでの撮影をはじめとして、コンデジは液晶画面を見ながらという撮影が一般的だけど、ファインダーがあるカメラであれば、やはり基本的にはファインダーを利用するのが王道ではある。この為、アングルファインダーを使用している人も少なからずいる。
三脚使用のライブビューが妥協だろうけど、固定液晶だから、こうした場合は妥協するしかない。それでも、カメラとしてのX100Fは抜群に使いやすいし、撮影していて楽しい。万能じゃなく、先に書いた通り、他機種とは違った尖った部分があるけど、そうした個性がとても良かったりする。
適度な大きさと重さ、大型のセンサー(APS-C)、明るいレンズ、アナログ的な操作系という基本に加え、ファインダーの存在がこのモデルの価値を高めていると思う。OVF / EVF の切り替え、ハイブリッドモードなど、よくもまあ作ったものだと思う凝った仕様だ。こんな多彩なモードが必要かどうかは、使い方次第だろうけど、個人的にはこの仕様で良かったと思う。
また、広角標準系の単焦点というレンズ仕様は、野鳥の撮影や圧縮効果を狙った風景の切り取りなどは出来ない。反面、コンパクトさとレンズを含めた薄さは、旅の共として、これ1台で良いのかなと感じたりもしている。