パラバンのスプーン

ストックしているパラバンのスプーン

今更説明するまでもないパラバン社のスプーンは、現在では新品を入手することは出来ない。所謂、廃番商品なのだが、国内メーカーのSMITHからジャパンバージョンと呼ばれるバッハスペシャルが出されているのみ。

これはこれで、有り難い事なのかもしれない。でも、僕は配色が気持ち悪くて、無くなっても良いのかなと思ったりもしている。この僕もルアーを初めて20年ほど経つけれど、昔は渓流の餌釣り師だった。でも、子供の頃から古いABUや写真のパラバンのルアーなどは知っており、ある意味憧れ感を抱いていたものだ。

ルアーを本格的にやり始めたのは20代の後半だったけど、その頃はまだパラバン社のルアーはショップに並んでいた。但し、圧倒的に多かったのがバッハスペシャルだ。うろこ模様のボディを縁取るようなペイントは、パクリ商品も多く出たようにスプーンのカラーリングでは有名なものの一つだろう。

そんなパラバンのスプーンで手元にあるのは(未使用品としては)、上の写真が全てだ。バッハスペシャル10gが6枚、18gが4枚、モリルド13gが3枚、サラマンダー10gが3枚という感じ。この中でモリルドは売られている事も少なかったので、レアと言えばレアなのかもしれない。

でも、これらのスプーンはコレクション用ではない。今でも泳ぎは一級品であるこれらは、十分一軍ルアーとなる資質を持っている。ただ、デメリットもあって、バッハスペシャルについては飛ばないスプーンである事は覚えておいた方が良い。理由は大きくRのついたボディの空気抵抗と、公称10gとあるけれど実測は非常に軽いスプーンであること。

重さについては、過去にルアー重量のネタで書いているので、興味があればそれを読んでください。

[ルアーの公称と実測重量]

[2017/4/25追記]
1番流通量の多かったバッハスペシャルをネット上で現在入手出来るのか?と、ヤフオクを覗いてみたけど、相場は市販していた時の約倍が相場の様だ。流石にこの価格だと、買おうという気にはなれない。

一応、スミス版が出ている事と、市場には似たような泳ぎをするスプーンは存在しているからね。

4 件のコメント

  • リンク先のエントリー非常に興味深いですね。
    特にバッハスペシャル…これは誤差の範疇越えてるんじゃないですか…。
    何かしらの意図的なものを感じざるを得ません。
    私もバッハスペシャルは愛用ルアーの一つですがちょっと見方が変わりましたね…。
    同一グラムのドサンコの方が何となく重く感じていたのは気のせいではなかったと今や解り妙に納得した次第です。
    面白いエントリーで大変参考になりました。

    • ちょうべいさん

      ルアーの重さについては、昔からある舶来品はかなりいい加減だと思います。仰る通り、誤差の範疇を超えています。実際に使う場合、この誤差を頭に入れておく事はありませんが、強風時は注意が必要かもしれません。この動きで強風時は文句なしにモリルドを使いますが、これもストックを合わせて恐らく5個くらいしかないので、あまりにタイトな場面ではロストが怖くて使えません・・・。

      結局のところ、大昔、最初に日本に輸入した時、どう測定したのか決めたのかを引きずっているんじゃないでしょうか。問題なのがSMITH社はこの事を知っている筈なのですが、改めようとしない事です。大昔にこの事を指摘した方がネットでいらっしゃるのですが、曰く、パッケージ込みの重量だなんて阿呆な回答を得たとの事です。流石に呆れます(笑)

  • 懐かし、バッハスペシャル、サラマンダーは私も持つとりますよ、定番なのでしょうかね。
    と言ってルアーケースを見てみると、半分以上はDOSANKO.18.CORMORANと記載のパッチもん、模造品でしょうね。25年前に¥470の値札が付いてますが、BLUE foxのPIXEEが、¥630とあります、やはり少し安い、しかし、今考えても良い値段ですね。ラパラCD9¥1300・・25年前によく買ったものです。

    南十勝土曜日の釣りは、釣り始めから最後まで雪でしたが、最近の暖かさのせいかヤマメ、イワナとも活性は高かったです。
    昨日は午前中生花の丘の様な急斜面でアイヌネギを採取し天馬街道経由で無事帰着しました。
    春の道東というか氷温南十勝を満喫して参りました。とりとめのないコメント失礼しました。Zen

    • ZENさん

      禁漁前の南十勝は、まずまずの釣果であったようで何よりです。生花辺りでネギが出ていましたか。やはり、海に近いと寒いとはいえ、早めに出るようですね。あの辺りは細かな沢が多く、探せば沢山ありそうです。ただ、日高山脈ではないとはいえ、ちょっと気持ち悪いですけどね。

      バッハスペシャルは最終的にも800円くらいが相場だったと思いますが、スプーンとしては高額な部類だと思います。ダイワのスプーンだと下手すると半額なんですけれども、ダイワの場合、今の時代でもパクリのデザインなんですけどね。クルセイダーなど、オークラのコピーです。もっとも、黎明期の製品はそうした模倣から始まりますので、それは致し方ないのかもしれません。

      バッハスペシャルに似たドサンコスプーンですが、カラーリングはそっくりですがボディのRは、バッハよりも緩いです。フック部にもオリジナルな赤いリーフが付いていたりと、武美バッハよりはパクリ程度は低いと思います。それでいて、値段もリーズナブルなので売れるのも判ります。

      現在はミノーが主流となった淡水のルアーフィッシングですが、止水や本流では無くては困るルアーなんですけどね。特に昔の十勝川では、重量級のスプーンがないと僕は釣りになりませんでした。勿論、ミノーでも釣れるのですが、探るレンジが全く違います。魚影が激減してから、使う機会は減ると思いますが、今でも阿寒湖などはスプーンとジグ、それとジグミノーで僕は回しています。逆にミノーはあまり使いません。沖狙いが正解かどうかは別の話ですが、沖で掛けると楽しいんですよ。但し、バラす確率もグッと上がりますが・・・。