ルアーの公称と実測重量

かなり昔の事だけど、釣りのサイトでルアーの実測が表記と違うという記事を読んだことがある。確か、PARAVANのSalamanderだと思ったけど、公称16gで数グラム軽いなんて話だったと思う。その頃の僕は「へえ~」とは思ったけど、「まあ、そんな事もあるんだなあ」くらいにしか思わなかった。

でも、最近は同じ重量なのに飛ぶルアーと飛ばないルアーがあり、その違いは形状や重心の差だと考えていたけど、持った時に「?」と思う物もある。そんなわけで手持ちのルアー重量を量ってみた次第。

どうでもよいエントリーだと思うけど、興味のある人は続きでどうぞ。

計測器はタニタのクッキングスケールというデジタル計量計で家庭用のものである。ただ、一応0.1gが最小単位で精度は75gまでは0.2gとあるので、誤差を考えても上々であろう。また。地域差による誤差も補正出来るようになっている。あと、一部のルアーはフックが付いているけど、基本はブランクとスプリットリングのみで計測した。ちなみにフックの重量だけど、例えばBach Special 18gに付いてくる様なトリプルフックを計測したけど1gもありません。0.6~0.8g程度です。 (全てシングルへ換装しているので、針捨て用の入れ物から装着されていた大きさのブロンズ色のフックを数個量ってみた)

さて

これらは比較的公称に近いと思う。

PARAVAN Series フック付きの重量を表記しているとしても、かなり軽い。

SalamanderはBachと同じ傾向だけど、TEPPEN Spoonは公称より重いじゃん。WANDERとPress BAITは上々。

ORKLAはこんなものかなあと思うけど、Pin Tail Tuneはちょっと問題があるのだ。

公称値と実測値はこんなものです。パラバン系はブランクとリングだけだとかなり軽いね。でも、フックを装着しても公称値には届かないはずだ。実際、Bach Specialは飛ばないSpoonと僕は思っていた。その理由は、ボディのRが深いせいだと思っていたけど、重量もどうも軽めという事も原因がありそうだ。

そもそもルアーの重量など、メーカーが何を測定しているのか不明だよね。フック付なのかブランクのみなのか。表記より軽くても重くても、どこのメーカーも同じ条件であればマシだけど、結論からいうとバラバラでしょうね。そういう意味ではJISなどのような規格がある工業製品とは言いがたい。

趣味の物だし、重さで釣るというわけじゃないから別に良いのだけど、重量級のSpoonなどは誤差があまりに大きいとロッドの負荷が大きく変わるから当然ながら正確な表記である方が望ましい。TEPPENの表記より重いのは如何なものでしょうかねえ。18gまでのロッドだったら、直ぐに折れたりはしないだろうけど寿命はなあ。バルサ素材の様なチップミノーであれば、誤差は大きいだろうけどスプーンだからねえ。

でも、TEPPENはともかく後の日本勢はこれなら良いかなと思える重さだと思う。北欧勢はちょっと誤差が大きいというか、何を基準に量っているんだろうね。でも、大昔ならともかく、日本の会社(PARAVAN系はSMITHか)が輸入しているのだから、表記くらいしっかりせいとは思うのだが。