南区にある、国営滝野すずらん丘陵公園を訪れてみた。野山を歩きたければ、渓流へ向かうのが釣り師であるわけだけど、GWの混雑を考えると重い腰が上がらない。そんな時でも、こうした公園は市内にいながらも瀬音や木々、小鳥や花に出会える場所なのだ。
子供の頃、滝野は公園というよりもアシリベツの滝や鱒見の滝など、市内にある滝のある場所というイメージが強かった様に思える。そもそも公園などはなく、下流部にニジマスの釣堀やあるいは青少年村のような施設を小学生の頃、利用した記憶があるだけだ。その後は訪れた事もなく、公園として整備されてからは正直なところ護岸された厚別川をみて幻滅した記憶がある。
この頃はまだ若かったから、護岸イコール悪という単純な思いがあったからだと思う。でも、よく考えてみれば公園としての性格上、子供の水遊びなどにも利用される場所という事を考えると、流石に自然河川のままでは都合が悪い事も多いのだろう。本来は子供だからこそ、自然河川でという考えも正論だとは思うけど、大都会の札幌では親も子供もそんな場所は危険過ぎるという判断だろうし、僕もいまではそう思う。
この公園を訪れてみようと思ったのは、数年前に開園した西エリアに興味を引いたからだ。このエリアは整備された他の場所よりも自然の色が濃く、カメラをかかえて散歩するにはもってこいの場所だと思ったのだ。実際、訪れると遊歩道は土だし、草木も多く、渓流とまではいかないけど、ちょっと出かけるという場所としては悪くないと感じた。
この花がフクジュソウだと最初は判らなかった。フクジュソウは道内どこでも見られるけど、開花時期はきまって雪解け直後の早春である。ただ、この時期に開化する黄色い花を調べたところ、花の形はキンポウゲ科のどれかと思うのだが、葉が一致するものがないのだ。そんな折、ネット仲間がフクジュソウじゃない?との助言でフクジュソウを調べたところ、早春に地べた近くに花が咲いた後、初夏に茎が伸びて開花するということが判った。
確かに葉の特徴はフクジュソウ。公園の案内ではフクジュソウは既に開花は終わったと記載されていたけど、ここ暫くの気温上昇で生育の早い個体が茎を伸ばしたのだろうというのが今回の結論だ。
道内では比較的温暖な札幌だけど、ギョウジャニンニクはそろそろ終わりかなと思うタイミングで、園内の斜面に食べ頃のギョウジャニンニクが群生していた。公園故、流石に採取は出来ないが、まだまだ探せば旬の山菜は健在というところだろうか。
先日の北大植物園では満開となっていたシラネアオイも、今回のフィールドでは数日前から蕾のままだと聞いた。もっとも、同じ公園でも渓流ゾーンは既に開花しているという事なので日照や気温の僅かな違いで開花が遅れているのだろうね。
エンレイソウは紫色の花を咲かすけど、足早に通り過ぎると咲いている事を見逃してしまうかもしれない。オオバナノエンレイソウのように目立つ色じゃないし、花も小さい。もっとも、ミヤマエンレイソウも花が比較的小さいので、これも良く観察しながら歩かないと気づきにくい花だ。群生していれば、一目瞭然だろうけど、まだ園内ではスポット的にしか咲いていなかった。
ネコノメソウは独特の色をしており、ある意味で派手な明るい緑色であるけれど、咲いているのは地表近くと足下をよく観察していないと、これも見逃しやすい花だ。
公園では今月17日から、シラネアオイまつりが開催されるようだ。開花してどれくらい咲いているのか僕は判らないけれど、その頃は見頃になっているのではないだろうか。都会だけにいると息苦しいという方は、近場なので訪れてみるのもいいかもしれないね。
シジュウカラじゃなくて、ハシブトガラかなあ。それか、コガラ。
阿寒行くんですね。私もこの土日空いているので、いっちゃおうかなあ。
行かないだろうなあ。泊まりですか?
まあきちさん ご無沙汰です。
鳥の件、了解です。プロの方はさすが違いますね(^_^)
阿寒湖アタックします。今現在、足寄でございます。帰還は日曜日ですが、釣りは明日1日だけですね。阿寒湖の東邦館に宿泊予定でございます。