CDA5を使ってみて

CDA5(カウントダウン・アバシ5cm)

RAPALAのラインアップにカウントダウン、略してCDと呼ばれるルアーがある。文字通りシンキングタイプだけど、軽いバルサ材を削り、ウェイトを入れる事でシンキングにしているプラグで、仲間内や道東では今でも一線級の定番ミノーとなっている。

大昔からあるルアーであり、未だに現役というのも凄いけど、現在ではリアルで精度の高い国産ミノーに押され気味だと思う。理由は色々あるだろうけど、愛嬌のあるボディは決してリアルではないし、太ったボディは空気抵抗が大きく、重心移動システムなども入っていない為、同じ大きさや重さのプラスチックミノーよりも飛距離が出ないという事もある様な気がする。

もっとも、僕の場合は飛距離はそれほど問題ではなく(同じラパラのFは軽すぎて、ちょっと困る場合も多いが)、ローリング主体のアクションと逆引きに強いこと、そして何よりもかつては高価なルアーの代名詞だったにも関わらず、近年では国産ミノーより断然安いというバーゲンプライスはありがたい。

このCDをチューニングしているのがCDA(カウントダウン・アバシ)と呼ばれるシリーズで、発売されたのは2015年のことだ。確かその時は5cmモデルは発売されていなかったと記憶しているけど、今回ショップ店頭でこのカラーの5cmが売られていたので一つだけ買ってみた。

公称6gという割には手に持つと重たいと感じるミノーなので、当然ながらキャストするとオリジナルのCDよりも飛ぶ。それは大した問題ではないと先に書いているけど、大きく違うのは遊泳深度だろう。オリジナルの7cmであるCD7並に潜る様な気がする。アクションは全く同じとは言わないけれど、CD特有のローリングアクションはしている。

また、個体差があるので断言は出来ないけれど、その重量故、多少のフックバランスが狂っても、逆引きに強いミノーだと感じた。その意味で使う場所にもよるけれど、小さめのシルエットで沈めたい場合には非常に有効なミノーだと思う。沈めば偉いわけじゃないけれど、そうした性能を求める場所もあるという事だ。よって、CD5の使い手であるならば、一つくらいルアーボックスに入れておいても損はしないと思う。

但し、カラーリングやサイズは年によって違う様で、RAPALA Japanの2017年バージョンには写真のCカラーであるヤマメは掲載されていない。ホログラム仕様が基本の様なので、使いたいカラーが入手出来るかは微妙という点が難点と言えば難点かもしれない。

あと、手に持った感じが明らかに重たいと感じたので、ルアーの重量を実測してみたところ、公称6gよりも重たい数値が出ていた。勿論、測り方、計器、個体差もあるだろうし、フックを装着状態なので正確な数字ではない。でも、同じ条件でオリジナルのCD5が5.1g、CDAが7.2gとなっているので多少の誤差があるとしても公称とはかなり差があると判断せざるを得ない。もっとも、重量は参考にしかならないので、後は使う側の判断次第だろうね。

CD5 GFRは5.1gの数値

購入したCDA5は7.2gの重さが計測された

4 件のコメント

  • 色使いが今どきなのが玉に傷(^^;
    良く釣れますね。

    • 町口さん

      写真のカラーが恐らく淡水では一番マトモ的なカラーかも。鮎などもあるようですが、限定的な生産の様で入手性はあまり良くないですね。このミノーは先日使ってみましたが、個人的には気に入りました。ただ、例によって、リップ抵抗が大きいミノーなので、使いこなすにはタックルは選びそうです。

      • カラーはともかく、基本デザインが変わらないのはそれだけ完成度が高いってことでしょうね。ラパラさんもやたらに新種が出ていますが、あまり手が出ません(^^;

        • 元祖RAPALAのFや2番手のCDは、完成度が高いという事が一番の理由でしょうが、CDAについてはRAPALA JAPANがRAPALA社に日本のスペシャルバージョンを作れという感じでリリースされたんでしょう。

          それ故、デザインは変更せず、材質を重たくして、カラーリングを今風にしたというところがCDAじゃないでしょうか。年に1度しか作らんというのも、既存の設備で作っているからでしょう。まあ、何れにしても今回のこれは、RAPALAつかいとしては持って損はないモデルかもしれません。