僕がコシアブラを摘む場所は二つほどあり、今回は最初の場所となるのだけど、大体のシーズンは5月の連休を過ぎて1週間くらい経過した頃。勿論、年により若干の差はあるのだけれど、今年についても異様に早かったギョウジャニンニクほどの差は感じられなかった。
恐らく今年も訪れるであろう二つ目の場所は標高が高い為、あと2週間後くらいだろうか。更に標高を稼げば6月になっても採取は可能だけど、まとまった量を採取するという事でいえば道央では5月一杯が目安ではないだろうか。
普通のエンレイソウも生えているけれど、数が多く目立つのがオオバナノエンレイソウ。写真の大群落には普通のエンレイソウは殆どなく、この群落を取り囲むように点々と散在している。
晴れていたこの日は残雪の羊蹄が姿を見せていた。成層火山特有の端正な形をしている羊蹄山だけど、高さは富士山の半分ほど。但し、殆ど平地から歩く事になるので困難さは富士山以上と聞く。
コシアブラの採取場所近くには山ウドも多く生えている。残雪の影響もあるのでタイミングも難しいけれど、日当たりの良い斜面を探すと食べ頃のそれを見つけるのはたやすい。
好みもあるのでどちらが美味しいかは言えないけれど、コシアブラや山ウドが苦みを伴う山菜らしさがあるのに比べ、タラの芽は癖がなく万人向けであると言える。個人的には下の食材があれば、タラの芽は食べなくても構わないというスタンスだろうか。それでも見かけると摘んでしまうのだが。