春の花といえば桜だと思うけど、個人的に街に咲いている桜を特別好きという気持ちは少ない。それでも、満開になると春が訪れたと感じるのは、日本人だからなのだろうか。
林間に生える春の野草は目立たない存在であるものの、雪が解けて気温が上がると一気に開花する。木々の葉が生い茂る前に咲くスプリングエフェメラルと呼ばれる植物だけど、こうした草花が好きだったりする。
フクジュソウやカタクリ、エゾエンゴサクなどが咲いた後に目立ってくるのは、オオバナノエンレイソウだろうか。実際、普通のエンレイソウも咲いているけれど、白く大きな花を咲かせるこの種はやはり林間でもひときわ目立つ存在である。
採取目的ではないものの、コシアブラやタラの芽が出ていると嬉しく感じる。5月連休明けからコシアブラを狙った計画もあるものの、森林公園の芽吹きを見ているとコシアブラについては例年並みと言えるかもしれない。
野幌森林公園のシラネアオイは道ばたで見かける事も少なからずあるけれど、それほど多い種だとは思わない。それ故、この花を見つけた時は嬉しいと感じるのだ。