SOTO ST-486BK

 

SOTO ST-486BK サイズ感はこんな感じ。確かに小型である。

タバコをやめた人間だけれども、こうした「着火」に関連する製品はいまだに興味があり、何かしらの特徴があると欲しくなる事が多い。多分、いつでも火を使えるという安心感を、欲しているのだと思う。

昨年の地震などでは、かなりの時間で停電が続いていたけど、これらの着火器具やマッチに加え、ガスやガソリンのバーナーが複数手元にあり、多少の不便さはあったとしても、食材の煮炊きは何とでもなる安心感があった。

こうした着火器具については、タバコを吸っていた時代はZIPPOが好きで、殆ど四六時中持ち歩いていたのがZIPPOだった。野外フィールドでも耐風性のあるZIPPOは活躍の場も多かったけど、燃費が悪いのは欠点だろう。また、揮発も多いのでそのまま長期保管には向かない(オイル缶と一緒に保管であれば、可ではあるけどね)。

次に好んでいたのは所謂ターボライターで、風に強いのが宜しい。ただ、粗悪なターボライターは本当に壊れやすいから、敬遠する理由にもなっているんだけどね。コンビニなどに売られている安いターボライターは、下手するとガスを使い切るまで壊れた事もあったもの。

左からスライドガスマッチ、ポケトーチ、マイクロトーチACTIVE

そんな着火器具論はともかく、今回のネタはSOTOから今春に発売になったマイクロトーチACTIVE ST-486(BK)というもの。上の写真の右隅に写っている製品がそれで、これまでの同社の製品に比べると二回りほど小型なのが特徴なことと、火力調整のダイヤルが大きく、グローブを装着していても手で可能だという点はフィールドではありがたい。

ストラップも装着できるようになっているので、フィールドでは首から下げてもいいと思うし、ゴミが入らないようにキャップが装着されているのも宜しい。このマイクロトーチは二種類の製品があって、火口が曲がっているタイプ(今回のがこれ)、ストレートに上を向いている二種類が発表された。

コンパクトさではストレートタイプだと思うので、個人的にはそれが欲しかったけど、この製品は人気があるのか、生産数が少ないのかは判らないけれど、今のところ入手性が極めて悪い。

通販でも在庫なしとなっている場合が殆どで、今回の写真のブツだけはたまたま在庫があり、通販で購入したもの。暫くは入手は難しそうなので、着火器具を考えているなら、左隅のスライドガスマッチと殆ど同型であるスライドガストーチをおすすめする。

真ん中のポケトーチは、使い捨てのガスライターをカートリッジにするタイプだけど、現在の市販されている使い捨てライターは、レバーのスプリングが強化されているので、形状が同じであっても使えない。手元に昔ながらの使い捨てライターが大量にあるなど、特別な理由がなければ、これを選択する意味はあまりない製品のような気がする。

あと、これらトーチではなく、普通のガスライターでもいいんじゃないの?という意見もあるだろうけど、野外ではトーチというかターボライター系の方が役立つ場面が多い。

風に強いし、森林香などの線香類の着火もお手のものだ。極論をいえば、炭の着火もトーチで可能だ(流石に推奨はできないが・・)。化繊であればロープの切断もこれ一つでできる。

最終的にはお好きな製品をどうぞという事になるんだけど、アウトドア的にはトーチ(ターボライター)系の方が利用価値はあると思う。但し、リスクを考えると他の火起こし手段は、並行して確保しておく必要はあると思う。

4 件のコメント

  • 確かに、最後に購入したJack Wolfskinの絵柄の
    Zippo未だ持ってますね、予備品の石、オイルもまだまだ使えると思うし、何より持った質感がよい、手にしっくりくる重量感。このZippoも何個目かの物、殆どの物は紛失、又は、落下させて歪んだ結果オイルが抜けるようになり毎日オイル補給、呆れて捨てたものもあります。
    Jackの絵柄の物も蓋がしっかり閉まらなくなり捨てようかとも思いましたが、購入時の箱が取ってあり箱の底に虫めがねレベルの紙があり、読んでみると、無料で修理するとの事、送り先は滋賀県だったと思います。どうせ捨てるから送ってみましたら、二ヶ月後に送られてきました。ただZippoのみキレイに治って入ってました。送料も修理代も無料、手紙も何も無し。ヒモを付ける金具まで治してありました。
    しかしその直後紙タバコをやめたのでそのまま箱に入っております。
    タバコも完全に止められず、IQOSだプルーム・テックだと未練がましいことをしておりますが、こないだ飲みに行ったとき全部忘れて、2年近くぶりに紙巻を吸いましたが、ただ紙の烟る香りしか感じず、ウィスキーの味は消え驚きました。
    有毒物質なのは間違いありません。
    電子タバコもタールなどは激減してるのでしょうがニコチンはしっかりと入っていますので、心血管系には悪いはずです。
    止めるに越したことはありません。

    • ZENさん

      ZIPPOの無償修理は有名ですが、私は一度も利用した事がありませんでした。強いて言えば最後のZIPPO(アーマーのスターリングシルバー)のヒンジが甘くなってきたので、そちらを修理しないなと考えていましたが、病気後、知人にZIPPOを進呈してしまいましたので、結局は修理は利用せずでしたね。

      あとの故障についてはオイルウィックを定期交換すれば、大抵の不調は治ります。が、綿を含めて分解が必要な事と回転するヤスリ部分も長年使っていると甘くなってきますので、当方はあまりに不調になった場合は一番安いZIPPOを買って、中身だけを換装して使っていました。

      ZIPPO自体は1930年代から基本的な構造は同じですので、そうした歴史云々はともかく、平面の面積が大きいデザインは大昔のLPレコードのジャケットのように楽しめるという部分が人気なのかもしれませんね。
      後は手の中でカチャカチャ遊べる金属製品の面白さですか。

      ライター的には重たいですし、アメ車のように燃費も悪い製品です。その意味でオイルライターであれば、個人的にはイムコの方が好きなくらいです。が、イムコライターはイムコライターで当たり外れが多すぎる気がします。それよりは、直接ヤスリを回転させるZIPPOの方が、確実性は上だと感じています。

      ===

      タバコについては嗜好品でありますし、当方もチェーンスモーカーでしたので、偉そうな事は人様にはいえません。癌になるかどうかは、どうかな?と思いますが、血管系の疾患では流石に止めるしかないかなと私は判断しましたけど、世の中にはそれでも吸う人もいるので最終的には自己責任ではあります。

      電子タバコについてはタールは少ないと思いますが、ニコチンは当然入っていますので、臭いが少ないタバコレベルであって、身体に良い悪いで言えば悪いでしょう。でも、当方は病気が発病していなかったら、未だに紙巻きタバコだったと思います。ヘビーなタバコばかり吸っていましたから・・・。

  • イムコね、懐かしいですね。これも秀岳荘でたくさん買いましたね。燃費はいいし、軽いということで愛用しておりましたが、全部亡くしました、最後は和歌山でサイクリングの途中の休憩したところに置き忘れ、後で回収に行きましたが消失。その後札幌に帰省した際に秀岳荘に買いに行きましたが、扱いなくなっていましたね。それきりです。
    タバコは身体に悪いことは決定ですが、喫煙道具には玩物喪志とでもいいましょうか、のめり込む
    要素がありますね。

  • ZENさん

    ライターというのは基本的に喫煙具として発達していると思いますが、戦場を含めフィールドでは着火器としての側面もあります。ガスバーナーはイグナイタ-が内蔵されている事も多いですが、それでも一つは必須と言えるのがライターやトーチです。

    IMCOのライターはブリキ成型であの形に持っていたのも、時代を考えると大したものだと思います。が、このライター最大の欠点は着火機構なのかなと。調整次第ですが、往々にして火花が弱い為に着火しないトラブルが多発します。火花が強すぎる個体もあり、これはフリントが猛烈に減ったりしますね(笑)。

    ただ、燃費最悪のZIPPO、着火トラブルのIMCO・・・完璧な製品ではどちらもないのですが、こうした不便さもある意味、魅力の一つではあるのかもしれません。

    ちなみにIMOOは生産中止と記憶していましたが、製造権を日本の企業が取得したようですね(物好きですね・・・)。それ故、時々お店でもみかけますね。