TG-2からTG-6へ

左上TG-6と右下TG-2 前者は純正、後者も3rdパーティ製のレンズカバーを装着している。

2013年に発売となったOLYMPUS TG-2を入手してから、既に六年が経過している。その後、連番でモデルチェンジを繰り返し、今年発売となったのが表題にもあるTG-6というモデルだ。センサーは時代に応じて変更となっているけど、レンズは初代TG-1と基本的には同じ筈だ。

スマートフォンに淘汰されたコンデジだけど、このモデルはアウトドアに特化した”防水””タフ”という付加価値で、何とか生き残れたという典型だと思う。

左上TG-6と右下TG-2

古いTG-2から比べると流石に色々改良されているけど、基本性能は劇的には変わっていない。肝心の写りも下手をすると、スマホの方が上かもしれない。

じゃあ、スマホで良いじゃん?という短絡的な意見も出そうだけど、やはり、この手のカメラはスマホの防水性能とはレベルが違うのと、機構的にも開閉部にロックが装備されていたりと安心感が違う。

また、物理的な大きなシャッターがあったり、素早いカメラの起動であったりとスマホでは対応出来ない事も多いのだ。

画像処理が改良されているので、画質は向上していると言われている。でも、絶対値で判断すると、写りに関しては良くもなく悪くも無く・・・というレベルかなと感じた。

所詮は普及サイズのセンサーを使ったコンデジなので、多くを求めてはいけないと思う。それでもネットの作例を見る限りは、水中撮影は結構綺麗かなと思う。

まあ、TG-2もバッテリーが劣化して抜けなくなっていたし、パッキンの防水も怪しい状態なので、釣りなどに携帯するカメラの単純なリプレイスだと考えると間違いはない。それ以上は買う前から求めていないし、実際はそんなものだ。

その意味では他社の防水デジカメでも良いのかもしれないけど、TG-×の広角25mm、f2.0という仕様は結構アドバンテージがある。手ぶれ補正も搭載しているけど、ハイエンドカメラの様にバリバリ補正するというわけではない。

それでも明るいレンズと広い画角は、マズメどきでも手持ちで何とか撮影出来る確率が上がる。数打てば当たるじゃないけど、何枚も連写して止まった写真をWEBで使う事も多いので、そうした部分は他社より成功率が高いような気がする。

もっとも、ノイズOKであればISO感度をドカンと上げれば良いのだろうけど、特に景色でそれは避けたいと考えているので、ISO感度は低め&ノーストロボがTGシリーズの僕の基本設定となっている。

あと、良くなったかなと感じているのは、TG-5から導入されたレンズ周りのアクセサリーのロックボタンが装備された事かな。Wi-Fiの装備も今は何処のカメラも装備しているのでインパクトはないけど、TG-2には無かったのでそれも○。

基本的にはTG-5と写りは同じそうで、ソフト的な追加が殆どだそうだ。それ故に今のタイミングであれば、型落ちで安くなっているTG-5の方がおすすめかもしれないね。

また、同じくTG-5からUSBの接続ケーブルが、一般的なmicro-Bへ変更となったようだ。以前は伝統的にOLYMPUSの専用コネクタだった。でも、せっかく変更するなら USB Type-C にして欲しいと思うけど、コスト的に難しいのかしら?

わかりにくいがTG-2のバッテリーは劣化で膨らんでいた