X100F アルカスイス化

旅行用の小型三脚故、クランプも小さいが機構は一緒

X100Fはスナップや旅カメラという用途なので、手持ち撮影が殆どだと考えている。もっとも、まったく三脚を使わないという事もなく、手持ちの三脚はすべてアルカスイス互換のクランプ仕様となっている為、否応でもプレートの装着が必要であった。

汎用のプレートは常にバッグの中に忍ばせているけれど、これを装着すると電池室のカバーを覆ってしまう為、プレートの脱着が非常に面倒だと思っていたところ、SUNWAYFOTO製のPT-26Rという小型プレートをネットで見つけた。長穴が開いているのでオフセットして取り付ければ、電池室カバーへの干渉を防げるという目論見であった。

SUNWAYFOTO PT-26R 小型のプレートである

オフセットさせて取り付けると、電池室のカバーも開閉可能だ

結果的に電池室カバーへの干渉もなく、薄く小さいプレートの為、取り付けしたままでの運用も大丈夫そうだ。ただ、この小型プレートをオフセットしてスクリューを締めつけると、プレートが片浮きしてしまう。プレート部の片浮きは雲台が水平であっても、カメラは傾いているという事になる。また、剛性面でもよろしくない。

オフセットでスクリューを締めているという事もあるが、片浮きしすぎている

滑り防止のゴムを外したところ

カメラ側の剛性なのかプレート側の問題なのかはわからないけれど、プレートのゴムが悪さをしている可能性があり、新品であるプレートのゴムを外して、プレートの片浮きは改善した(完璧ではないが、小型プレートの宿命のような気がする)。

ゴムを外した事により、機材への傷や破損の原因となる可能性があり、この方法を推奨するわけではありません。お決まりですが、同じ事を行った結果に一切の責任はとれません。

ゴムを外し、浮きは改善されたが完全ではない。しかし、妥協するしかないと判断した。

メインで使用しているX-T1については、純正のプレートを装着している。後継機のX-T2では無くなってしまったオプションのアクセサリーだ。正確にはラージグリップを装着すると、アルカスイス互換の形状になっているのだが、グリップ無しのプレートが無くなったということだ。

X-T2におけるアルカスイス互換の専用プレートは、KIRKやRRSからリリースされているし、ネットではパクリ的なプレート(多くの場合は中国製)も多くあるけど、X-T1のようなスマートなプレートがオプションから無くなったのは残念だ。

もっとも、この手のカメラはバッテリーグリップ(縦位置グリップ)を装着している人も多い様で、要するに売れないという事なんだと思う。ただ、僕もX-T1のグリップを当初取り付けていたけど、このグリップは接合部の剛性が弱く、三脚へ取り付けると、ボディとグリップの間ががたつく。X-T2でもこれは改善されていなかったので、売り場の営業マンに苦情を入れた事もあるのだが、次期機種ではどうなっていることやら。

もっとも、最近はグリップは邪魔だと感じるので、基本的には使わないからどうでもいいのかな。手は大きい人間なので、ホールディングという意味ではグリップ装着はメリットがあるけれど、重たい事と本体側のバッテリー交換が極めて面倒になるデメリットもあり、考えた末に外しっぱなしの方が多かったから、グリップは売却してしまった。

X-T1に取り付けている富士フイルム純正のプレート