インチかミリか

5/32インチはミリ換算3.96ほど

カメラに開けられている三脚用の穴は、1/4-20UNCという規格でインチである。

太さが25.4×1/4で約6.35mm、20という数字は1インチの長さで20個のねじ山があるという事らしい。一部のPC部品、例えばHDDの取り付け穴もインチだったりして、メートル法の国なのにインチを使っているのは、それらが生まれた製品の規格に準拠させているからだ。

フイルム時代からデジタル時代となり、ニコンやキヤノンのカメラに代表される日本製品は、圧倒的なシェアを誇っているけど、だからといって三脚穴をミリにしましょうなんて事にはならないのだ。

それはともかくとして

三脚を使用するとき、普通はこの三脚穴を使って固定する。ただ、脱着が面倒だという事で僕はアルカスイス互換のクランプとカメラプレートを使っている。三脚とカメラの脱着方法は前述のネジが確実と言われていて、一般的なクイックシューはブレの原因になると言われているけど、アルカスイスのクランプ式はその点で非常に優秀だ。それ故、アルカスイス方式が最近は流行であるような気がする。

ボディはプレートを常時装着しているけど、レンズの三脚座にはこれが必要なのが面倒だ。

カメラボディはクランプに挟めるようなっているプレートを常着しているから問題はないけど、問題は装着していないカメラやレンズ(望遠レンズで三脚座があるタイプ)で、ニコンやキヤノンのレンズは専用のプレートが売られていたりするけど、残念な事に僕が使っているのは富士フイルムの製品だから、そのようなプレートは売られていないのだ。

それ故、汎用のプレートをあらかじめ取り付けておく必要がある。写真四角いプレートは旅行用の三脚に付いてきたおまけみたいな物で、六角穴と一応はコインなどでも締め付けられる様になっている。でも、コインで締めた場合は往々にしてトルクが足りず、緩んでくる事が多く、やはりヘキサゴンレンチを使用して締め付けるべきだ。

ところが、これらの汎用プレートの六角穴・・・サイズが結構適当でインチなのかミリなのか迷う製品がある。常識的に考えれば、三脚穴側がインチ(先の1/4-20UNC)なのだから、インチだと思うけど、製品によっては結構ガタが有ったりする。

穴は約4mmなので、ミリのレンチであれば勿論4mm。インチであれが5/32インチ(換算で3.96mm)なんだけど、自宅にあったそこそこの国産ヘキサゴンレンチだと大きすぎて入らない。そんな事もあり、ちょっとノギスで計測してみたけど、国産の製品は4mmより大きいんだよね。こりゃ入らんよね。

その点、PBの製品は非常に高い寸法精度が出ていた。こうした点はやはり流石だと思う。その代わり、1本のお値段は軽く1000円を超える。でも、それだけの価値はやはりあるんだけど、普通の人はホームセンターや下手すると100円ショップで買っちゃうんだろうね。

でも、特に細いサイズだけは良い工具を使った方が間違いないです。安いレンチはねじれたり折れたり、最悪の場合はネジの穴で丸くなってしまうもの。ネジを痛めて、外せなくなるなんてトラブルになるのだから。

PBの製品はこの精度にあると思う。

これは国産の4mmを実測したもの。4mmを超えているので、5/32インチの穴には入らないのだ。

2 件のコメント

  • カサの先っぽ、あそこのキャップを外すと1/4-20UNCなのはかなり有名。
    山の中で、カサのグリップの手輪を木の枝に掛けセルフタイマーで自撮りしているヒトを見たことがあります。
    カメラはさかさまになりますが。

    鉛筆削り機を机に固定するΓ形をした丸鉄棒。
    Γの下の部分に切ってあるねじ、これが1/4-20UNCなのを知っているヒトはあまりいません。
    これをさかさまに使うと仮設の三脚代わりになります。

    デスクランプの固定金具はミリねじですね。

    • KON-chanさん、こんばんは

      傘の先は有名な話ですが、最近使っているクニリプスの折りたたみ傘は、コンパクトにする故に先端部が平らになっていますので、自撮りには使えません(^_^;

      鉛筆削りの固定金具ですか。あれがインチだとは知りませんでした。今度試してみます・・・と言いたいところですが、今はまず使いませんね(^_^; メーカーの設計室辺りだと、鉛筆はまだ使うのであるかもしれませんが。既にCADオンリーかな。