この系統のカメラはX-Pro系と共に、ハイブリッド・マルチ・ビュー・ファインダーという名称の凝ったファインダーを装備している。光学ファインダーと電子ファインダーを併せ持っているという事なのだが、最近はアドバンスト・ハイブリッド・マルチ・ビュー・ファインダーという更に長ったらしい名称のファインダーとなっている。
スマホや普及価格のコンデジでは、液晶モニタで被写体を確認して撮影することが一般的だ。一眼レフでもライブビュー(液晶モニタを使用しての撮影)を多用する若い撮影者を目にする事も少なからずあるので、ファインダーを覗いて撮影するというのは逆に違和感があるのかもしれない。
三脚を使用しての静物撮りなどではともかく、晴天時や手持ちの望遠撮影などでは、やはりファインダーは必須機能だと思う。それではX100系の様に標準域のレンズを持つカメラの場合はどうか?シビアな条件では有った方が良いと思うけど、液晶モニタでの撮影を否定する理由はない。それでも、僕はカメラはファインダーを使いたいと思う。
このカメラはそんなファインダー愛用者にとっては、本当に面白い機能を装備していると思う。光学ファインダー使用時でもパララックスが補正されたり、必要な情報が表示されるし、EVFではミラーレスと同様に。面白いのがERF表示と言われる光学ファインダー中に一部EVF表示が出来るというもの。AFのフォーカス部を拡大表示され、AF後のMF調整ではピーキング機能を使ったりと、OVFとEVFのいいとこ取りファインダーだ。
この機能はメカニカルな部分もあり、表示モードによってファインダー受光部の動きが異なる。まさにアナログとデジタルの融合なのだが、耐久性面では少し不安を感じるのも事実。ただ、製品化してきたからには、その点はクリアしていると信じるしかあるまい。
雪が積もった景色ながら、少しアンダー気味に現像(今回はRAWのデータを起こしてみた)してみたものが、上下のモノクロ写真。幅が720ピクセル程度のWebでは画質云々は判らないと思うけど、コンデジ系では間違いなくトップクラスの画質を出してくる。
厳密な比較は出来ないけど、手元にある防水コンデジであるOLYMPUS TG-2、現在使用しているスマホであるHUAWEI P9、そして今回のX100Fを使用して画像の一部を切り取ったものが、以下の三枚の写真だ。ピント位置なども厳密に一致させることは難しいし、被写界深度も違うから比較してもあまり参考にはならないけど、ピント位置は右下ルアーの上縁取りの左の角部分。
パッと見で、どれもあまり変わらない様に見えるかもしれないけど、実際Webであればどれも十分な画質ではあると思う。過去にこんな比較写真を出した事もあるけど、屋内の近距離撮影はあまり差が出ないね。勿論、明らかにX100Fの画質は良いのだけど、このサイズでは、だから?というレベルではある。
じゃあ、スマホで十分じゃないの?という意見は、ある意味で間違いじゃない。でも、細かな調整やトリミング耐性、撮影の操作性とレスポンスなどはスマホと専用カメラは比較にならない。一眼レフやミラーレスの様なレンズ交換を駆使した超望遠撮影などは、明らかにスマホでは無理という事は誰でも判るけど標準や広角域の撮影であれば、メリットを見いだせない人の方が多いかもしれない。デジカメの出荷台数が年々減っているのも、理解出来る様な話ではある。
良い型のワカサギの写真ご馳走様でした!
あのくらいの魚体ですと、引きも楽しめたのでしょうね。何よりでした。
いやいや、またカメラ買ったんですか!
こちらもこの一ヶ月悩みに悩んで、結局LUMIXの
GX8を注文しました。意外と思われるかもしれませんが、野鳥を撮る、手持ちで考慮した結果なのですが、
100-400mmの望遠がどうしても欲しくなりまして。
その後、OLYMPUSとも完全互換性があると知りまして、悩んだのですが、使用感のコメントの半分が理解できず、一方のLUMIXは特製紹介動画で使い方の大方が理解出来たというのが理由です。OLYMPUSユーザーは旧型からの切り替え、追加者が殆どであり、あのノリにはついて行けん。
週末には届くようですので、また、ウトナイ湖行って来ますよ。一昨日は、ネイチャーセンターの目の前の氷の上でオジロワシ2羽が暫く佇むという奇跡的な場面に出くわしました。双眼鏡では観察しましたが、次は無い、カメラ持って行ったら二度とあのような光景には出会得ないのでしょうね。
それから、ルアーの比較写真ですが、一番違って見えたのは、左中央のピンクのルアーのコントラストではないでしょうか。ウチのカミさんが見た瞬間指摘しておりましたよ。ご指摘のヘリのリングの映りも違いますが。
zen
Zenさん、こんばんは
元々、ボディが二台体制だったのですが、AF方式が古く、使わずに所有しているだけとなり、結果的に売却してしまいました。そんな事もあり、手頃なボディをと考えていたのですが、狙っていた機種がどうも馴染まなかった結果がX100Fとなってしまいました。
GX8+100-400mmですか。PanaもOlympusも暫く触っていませんが、単純に望遠系は距離を稼げますのでテレ側で800mm換算ですね。この距離になると超望遠撮影なので、もしかしたらドットサイト照準器を追加した方が良いかもしれません。ファインダーだけで被写体を追えれば必要はないのですが、最初は苦労するかもしれません。
以前に書いたように、現時点では野鳥撮影には一眼レフが有利だと思いますが、ミラーレス系も望遠系が揃ってきた事と、AF性能が一部の機種では一眼レフを超えつつあります。また、マイクロフォーサーズ機は同じレンズであれば焦点距離がフルサイズの倍となりますので、懐や体力的に優しいシステムだと思います。多分、数年で性能的には一眼レフを凌駕するでしょう。SONYのフルサイズミラーレスα9が昨年リリースされましたが、数値的には既に超えているようです。
そういえば、Olympus Penの初代(E-P1)は、旅カメラで一時期使っていた事がありました。その頃は画質もイマイチだった事とシャッターショックが予想以上に強く、ブレやすい印象があり、これも手放しましたが、マイクロフォーサーズ機のコンパクトさは覚えております。現在だとボケ量はともかく、バランスの良いシステムになりましたね。ただ、OLYMPUSで買うならOM-D系がフィールドでは使いやすい筈です。PENも悪くないですが、最初の頃とちょっと製品の路線が違ってきています。女性に売れたという事もあるのかもしれません。
ルアーの写真については、Webだと判りづらいと思います。コントラストなどは、設定で変わりますので微妙ですが、パソコンで比べると細かな部分に差を感じます。もっとも、結構適当に撮影していますので、誤差の範疇と言われると否定はできません。ただ、スマホの画質も本当に良くなってきたという事は改めてわかりました。