防湿庫というもの

防湿庫の1段目

写真の機材を晒してもつもりはないんだけど、防湿庫にカメラを保管しているというのが話の主題である。

カメラ機材の場合、防湿庫に保管するというのはカビ対策だ。カビというのは厄介な代物で、それが生えるとレンズを駄目にしてしまう。修理に出せばクリーニングは出来る様だけど、完全に元の状態には戻らないそうだ。北海道の場合は、梅雨がないので比較的条件は良い土地柄だけど、それでも夏季に降雨があると湿度は非常に高くなる。

カビというのは温度が20~30度程度、湿度は60以上は危険だと言われている様で、降雨後は北海道であっても、この危険ラインには入ってしまうのだ。それ故、カビ対策を行う必要があるのだけど、昔は機密性の良い箱(巨大なタッパーウェアだと思えば間違いはない)に乾燥剤を入れたり、カビ防止剤を入れて保管を行っていた。

でも、機材が多くなると、結構出し入れが面倒になると、乾燥剤などの交換もこまめに行う必要があり面倒なんだよね。乾燥剤は使い捨てもあるけど、巷ではこんな商品も売っていて、吸湿後にコンセントに繋ぎ内部を熱することで基剤を乾燥させ、再利用可能なんて商品もある。これならエコだとは思うけど、これでも面倒になる8年ほど前に導入したのが防湿庫。

防湿庫2段目 ここは交換レンズ置き場

東洋リビングのED-80CDBという機種で、今は既に販売終了品となっている。約80Lの容量があるので購入当初は十分だと思ったけど、機材は徐々に増えていくから、もっと大きな防湿庫を買えば良かったかなと思ったりもしている。ただ、3段目は小物置き場になっているので、今後仮に機材が増えた場合は、小物類を他に移して何とかなるかなとは思っている。ただ、これから防湿庫を導入という事であれば、大きな防湿庫の導入を勧めるね。

防湿庫3段目 小物置き場

現在の製品は湿度計が廉価な物となっているようだけど、当時は電池式のデジタルメーターが標準装備だった。これについては、ある程度の数字が確認出来ればいいので良い悪いという話ではないけど、コストダウンしているのかなと思ったりもしている。実際、今の価格を調べると僕が買った当時より半額近くに価格が下落しているものね。昔は東洋リビングかトーリ・ハン製品のシェアが高く、これにハクバが僅かという感じだったと記憶しているけど、最近はIDEXなんてメーカーも幅を効かせている様で、パイが小さいと思われる業界でも競争が激しいという事だろうか。

ちなみに防湿庫はカメラ量販店に行けば、代表的な物は展示しているけど、恐らく殆どの場合はメーカーから直送される形になっている様だ。ようするに、これが欲しいから「これ包んで」と言っても持ち帰れないということ。僕の場合は安く上げるために、最初から通販で入手したけどね。まあ、大型になれば家具と変わらないから、こんなデカいものを在庫しておくのも非効率だという事なのだろう。

小物ではないので、防湿庫を自宅に置くとなると、置き場所に困るという事にもなるんだけど、これだけ価格が手ごろになっている事を考えると、それなりの機材を持っている人は導入した方が良いのかもしれない。

機種は東洋リビングのED-80CDBというもの(販売終了品)

北海道の冬場は、低湿過ぎだ。パッキンやゴム類の乾燥が心配な湿度だけど、こればかりはどうにもならない。