初秋の味覚

ゴールデン・クロス・バンダム種

ゴールデン・クロス・バンダム種

この時期になると、食べたくなるのがトウモロコシ。こうして書く場合はトウモロコシを書くけど、普段はトウキビの方が通りが良い。何と言っても短いので喋るのが楽である。

それはさておき、お盆前から既に収穫は行われているけど、本来は秋の食べ物なのがトウモロコシである。最近はハウス物もあるので、早い時期から生のトウモロコシを食べることが出来るけど、所謂スーパースイートコーンと呼ばれる現在の品種は正直なところ気持ち悪いほど甘さが強い。それに食感が柔らかくて、ベチャベチャしているし、場合によっては生食も可能なんて品種も栽培されているようだ。

でも、僕は子供の頃に食べていた写真の(ゴールデン)クロスバンダム種の方が美味しく感じてしまう。甘さは今の品種よりも低いけど、僕にいわせれば果物じゃないのだから、甘けりゃいいというものではないと思うのだ。それに実の味わいはクロスバンダムの方が強いのでトウモロコシを食べているという気分になるし、昔の品種だから食べると歯間に皮が挟まったりするのだ。
まあ、味や食感は好みもあるので絶対ではないけれど、現在市場に流通しているのが甘く柔い品種だけというのは、好み云々ではなく選択の余地がないとは感じている。幸いな事に、札幌近郊にクロスバンダムの栽培と販売を行っている農園がある。昨年も書いたと思うけど、仁木町にある紅果園さんという農園さんだ。このお店、僕が道央圏の釣り場・・・具体的には積丹などに行った帰りに立ち寄っていたんだけど、その頃から昔トウキビを売りにしていたと思う。

普通のトウモロコシより小振り(この部分も現在殆ど生産されていない理由の1つだとは思う)なクロスバンダムだけど、近くに寄った際は味わってみるのも良いのかなとは思う。ただ、好みの問題もあるので万人にお勧めとは言わない。あと、この品種は収穫して即茹でてしまわないと甘さが一気に抜けてしまうらしい。そんな事も流通上難しいという品種であるんだろうね。それ故、この品種だけは通販は正直お勧め出来ない。現地でもぎたて茹でたてを食べるべきであろう。