カラフトマス前半は

気象庁ウェブサイトより

気象庁ウェブサイトより 2014年8月17日 平年海水温との差

今年のカラフトマス釣りは8月7日に知床先端部へアタックしたのだが、モイレウシの河口付近で既に黒くなったマスが泳いでいたけど、釣果はおろか群の存在が皆無としかいいようがない状態であった。

道北でブリが釣れていたりと海水温が原因と言われているけど、実際のところはどうなのかと考え、分析にはならないけれど気象庁で公開されている過去の海水温(過去と言っても2012年までだが)と比べてみた。図は全て気象庁のサイトで公開されている表示をキャプチャしたもので、トリミングをしただけである。混乱しやすいデータなので2012年から7月17日と8月17日と時期をずらした物を順に貼り付けていく。

気象庁ウェブサイトより 2012年7月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2012年7月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2012年8月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2012年8月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2013年7月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2013年7月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2013年8月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2013年8月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2014年7月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2014年7月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2014年8月17日 平年海水温との差

気象庁ウェブサイトより 2014年8月17日 平年海水温との差

こう並べると確かに今年も平年よりは高いのだけど、昨年に比べると図だけをみるとまだ良い方だと思う。ただ、半島近くだけをみても意味が無いだろうし、昨年も好調とはいえないにしても今年の前半戦ほど極端な不漁ではなかったので、こればかりは専門家に判断して貰うしかないようだ。

ただ、鮭の場合は母川回帰率が非常に高い魚なので、岸よりのタイミングは多少ずれたとしても、必ず育った川へ戻ってくる。でも、カラフトマスの場合は母川回帰率は鮭に比べてかなり落ちるようで、極端な事をいうと産卵出来る場所であれば、何処でも良いということが起こりうるようだ。

だから、北海道で生まれ海に下った魚が、サハリンや北方四島へ遡上する可能性もあるらしく、実際に知床で不漁だった年に北方四島では空前の大豊漁という話もあったくらいだ。

話は少し逸れるけど、知床先端部のカラフトマスはウトロから群が岬を回ってくるようで、知床半島でカラフトマスが釣れ始めるのはウトロ側のポイントからである。お盆頃にはマスの網も上がる事もあり、数日間は景気のよい釣果が聞こえてくるのだが、今年に限っては盆時期もいっこうに釣果が上向かない。ウトロ側がこのような状況であれば、岬を越えた羅臼側の先端部も一向に上向く雰囲気ではない。

ただ、実際に群が何処に居るのかは何とも言えないので、釣り人としては群が来ると信じてアタックするしかないのだけれど、今年に限ってはかなり厳しい釣りになりそうだ。

最後に水産総合研究センターが昨年公開したカラフトマスについての情報をリンクしておく。

国際漁業資源の現況 平成25年度