X-T30

機材をかなり売却していたので、買い戻した感じがする

富士フイルムの機材を初めて買ったのは、X-E1というレンジファインダー機のようなデザインのカメラだった。その後X-T1を購入し、最後にX100Fを買った後に機材を整理し、X100Fばかりで撮影を行っていた。X100Fは23mm(フイルム換算35mm)の単焦点レンズだから、撮影にもちろん制約はあるけれど、釣りや旅の景色を撮影するという本来の僕の使い方ではあまり困る事はなかったのだ。

とはいえ、単焦点ではどうしても撮影出来ない場面もあるわけで、やはりレンズ交換の出来る機種をと、昨年から色々物色していたけど、フルサイズ機はやはり機材(特にレンズ)が大きく重たい為、いくら性能が良かろうともパス。結局、富士からは逃げられない様で、同社のラインアップからX-T30を選択した。

細かな部分ではX-T3が良いんだけど、X-T30の小型軽量なボディは、値段以上に魅力があったんだよね。富士フイルムの製品は中級機から上はセンサーやプロセッサーなどの主要部品が同じなど、他社のラインナップの差別化と少し方向が異なる。特に僕のような釣りや旅のスナップだと、レンズが同じであれば、出てくる絵も基本同じというのがいい。

また、今回はF2.8通しズームのようなレンズは、意図的に避けた。XF18-55のセットモデルと、中古で仕入れたXF55-200の二本体制で暫くはOKかな。単焦点も欲しいけど、とりあえずはX100Fがあるので、23mmくらいならそれの併用で良いのかなと思う。

それに恐らくは、今後もX100Fがメインになるような気がする。なによりも、レンジファインダー機のデザインがしっくりくるし、レンズシャッター機というのがいい。フォーカルプレーンは否定しないけど、ハイエンド機以外はシャッターのフィールが宜しくない。具体的には振動は多いし、ミラーショックも大きい。

だから、X100Fというのは手ぶれ補正は無いけれど、意外に低速シャッター時の歩留まりが良かったりする。それは小型機のX10やX20辺りでも言えた事で、歴代の単焦点機のメリットだと個人的には思っている。

ただ、GRⅢが発売され、手ぶれ補正が入ったと聞いて羨ましいと考えた。でも、僕はGRⅢとX100F(新型の噂があるが)を比べたら、間違いなく今でもX100Fだ。ファインダーがあるというのが、選択する理由かな。でも、一般的にはGRⅢの方が小型軽量で、手ぶれ補正もあるからお勧めだと思うけど。