行くと決めていたわけではないのだが、寝不足にもかかわらず、5時半に目が覚めてしまった。外をみると曇りの天気だが、ところどころ晴れ間も見えている天気に、急遽、車を走らせ、厚田と石狩の朝市を訪れた。
流石に天候が良いと、漁もあるし、人出も多くなるようだ。少し出遅れた朝市だけど、7時少し前に着いたのが厚田朝市。先週とは違って、駐車場にもそれなりの車がおり、この時期としては人出も多かった様に思える。まだ、本格的な漁ではないと思うけど、カレイやヒラメ、タコなどの鮮魚も出てきたから、厚田については完全に開幕と言ってもいいだろう。石狩も店は開いていたけど、厚田の帰りに立ち寄っただけなので、既にめぼしい物は売り切れてしまった様だ。ただ、あまり魚が捕れていないという声も聞こえてきたので、元々の品数も少なかったのかもしれないね。
このソウハチという鰈は、干物にして焼いて食べるのが一般的で、スーパーなどでも売られている魚である。ただ、それなりの型であれば今時分では結構な値段がするし、処理が今一つで美味しい干物はそうそう食べられない。一番最悪なのは、ヌメリの取り除き方が甘く、鮮度も今一つなのであろう、とにかく臭いソウハチが多いのだ。干し加減や塩加減なども勿論大切だけど、最低でも臭わないソウハチじゃなければ、僕は買う気にはなれない。干し加減、塩加減は好みも出てくるけど、これがきっちり出来ていると焼いて美味しい魚となるのだ。あとは産地と時期かな。最高峰は太平洋岸の冬から春に漁獲された大型のソウハチだと思うけど、厚田で作られているこのソウハチも値段を考えると美味しい干物である。ただ、買う場合は極力大きな物を選ぶ事だ。ソウハチは大型になれば脂の乗りが良い魚なので、安いからと小型を買うと味は今一つということになる。
石狩漁港朝市の方も今週は店が開いていた。ただ、こちらままだ序盤戦という感じに思えるね。パッとみて回ったところ、鮮魚もあるけど品揃えと数はいまひとつ。開店と同時に買い付けするのであればいいと思うけど、本格的な賑わいはもう少し先になるのかもしれない。
朝市の途中、休んだパーキングエリアの土手に、蕗の薹が顔を出していた。道路沿いということで数はまばらだったけど、ようやくこの地も春らしい雰囲気となってきたようだ。それでも朝市会場はまだまだ寒く、シャコがとれる頃からが一番良い季節なのかもしれない。