全国的にParavanのスプーンがどんな立ち位置に居たのか、僕には判らないけれど、北海道では定番のスプーンだったのが、ParavanのBachSpecialであろうか。
本格的にルアーを始める前から名前は知っていたし、30gなどはイトウの定番ルアーであったと記憶している。僕がルアーフィッシングを本格的に始めた頃、Smithの扱いでカタログにラインナップされていたのが、先のBachSpecialとSalamander、そしてMORILDの三種類。ショップで売られているのはBachSpecialとSalamanderで、MORILDは僕は店頭でみたことがない。
個人的に思い入れがあるのは、やはり定番のBachSpecialとMORILDかな。何れにしても、現在はオリジナルは廃番であり、MORILDについては、PARAVANを吸収したと言われるSølvkroken社のラインナップにあるけど、オリジナルとはかなり違うスプーンになっているので、何れにしてもオリジナルのこれらのルアーは入手が難しくなってしまった。
僕はコレクターじゃないけれど、常用ルアーであるから廃番になると情報を聞いた時に、ショップであれば買い溜めした。それがこのストックなのだが、少なくとも消費税が上がるからと、異様なほど買い溜めする行為よりも健全だと思うのだが、釣りをしない人から見れば同じ事なのかもしれないね。
実際、釣りにおいてはこれらParavanのスプーンが無くても、魚釣りが出来ないというわけではない。ただ、僕はルアーを始めた頃に比べて、持ち歩くルアーの種類が限られる様になってきた。毎年のように新製品が出るけれど、殆どの場合、それを買う事はない。だって、どうやって使うか判らないもの(笑)。
ただ投げて巻くだけで釣れるというのなら、まだしも、例えばシンキングだと着水してどれ位の沈降速度で沈むのかなど、これまで使ってきたルアーはある意味で身体に染みついている部分がある。そんな事もあって、使い慣れたルアーが一番使いやすいし、ポイントを攻めやすい。
勿論、色々な種類を使い分けてという考えもあるだろうけど、僕はそこまで器用な人間じゃないし、大体にしてそんな釣りは面倒だ。タイプと色、後はサイズを変えるくらいで、後は自分次第というスタイルの方が僕には合っているのだ。だから、メーカーにとっては難しいタイプのユーザーではあるのかもしれないね。
まあ、話は横道に逸れたけど、ストックの中で一番大事にしているのが、写真左側に写っているMORILD13g。BachSpecialより細身で重たい為、ここぞという場面で遠投が効くし、重たいという特徴から攻められるポイントが多いのだ。BachSpecialも非常に良いスプーンだけど、何が良いかというとスローでもバリバリに泳ぐブレード形状が良い。Rが強いからなのだけど、反面キャストではRの影響を強く受けてしまう。
だから、遠投性能は重さに比べて悪いスプーンの1つがBachSpecialなんだよね。もっとも、過去にも書いたことがあるけど、BachSpecialは表記の重量と実測がかなりかけ離れているルアーの1つ。例えば10gはフック無し条件だけど実測8.5gしかない。まあ、この計測時はフックは外しているけど、あのフック重量など大した重さじゃないし、国産はブレードだけで近い数字が出ているから、何れにしてもParavanのスプーンは軽めと思っていた方が無難です。
タケミスペシャルが混じっていないか、探してしまいました(笑)
西別川さん タケミ系のルアーは、流石にちょっと買った事もありません。釣れるでしょうけど、コピー商品大嫌いなのでね(笑)。