発売日が延期となっていた富士フイルムのX20だけど、23日とされていた二日前には引き渡しOKのメールが届いていた。自宅近くの量販店で予約を入れていたけど、夜は7時までの営業という事で結局入手出来たのは休日である23日のことであった。
クラシカルなデザインが目に付くX10やX20だけど、一番気に入っている部分はマニュアルZOOMとそれに連動する電源SWだね。半沈胴式のレンズだけど、普通のコンデジであれば電源ONでにょきにょき飛び出てきてという感じだけど、このカメラはグイとレンズを回すとレンズが飛び出てくると同時に電源が入る仕組みなのだ。
ZOOMも手動故、その範囲内であれば本当にZOOMとして機能する。当たり前じゃんと言われそうだけど、廉価なコンデジの電動ZOOMは微調整がしにくいというか、ZOOM域途中を選ぶ事が難しい製品が多い。早い話が広角端と望遠端の切り替えでしかない。動画撮影などでは電動は有効だろうけど、静止画撮影が主なカメラだからね。
X10からX20にした理由は物欲と言ってしまえばそれまでだけれども、ファインダー内に情報表示が出来るようになった事と、ローパスレスの記録素子になった事が大きい。もっとも、ファインダーはパララックスが大きいので、一眼レフ並に使えるかと言えば全然使えません(笑)。特に近距離撮影は素直にライブビューで撮影した方が良いと思う。
そんなファインダーだけど、有るのと無いとでは大違いで、この部分がX10などX20の存在価値の一つだと僕は感じている。クラシカルな外見だけであれば、他にも選択肢はあるのだからね。
結局のところ、X10なりX20を選ぶ理由は、デザインも含め、操作性がカメラらしいという事につきると思う。このカメラらしいというのは、良くも悪くも昔からの伝統的なという意味でね。
そんな今回のX20は、X10に比べて若干高画質化されたように思えるけど、驚く様なレベルでもない。画質だけでコンデジを選ぶなら、RX100辺りを買った方が幸せになれると思う。それでも、レンズは上々の描写をしてくれるので写りは満足だ。ただ、今回は発売されたばかりなのでJPEGでしか画質を確認出来ていない。AdobeのLightroomが今のところ未対応だからだ。次回辺りのアップデートでX20も対応してくると思うので、それに期待というところかな。
高感度時のノイズがどれくらいかを確認(出来ればRAWで)したかったけど、先の理由で出来ないので仕方なくJPEGで出した絵が下の三枚。クリックするとノーレタッチのオリジナルファイルが開きます。ISO800でのJPEG(4000×3000)Fine設定。WBは今回はオート、色はベルビアのシミュレーションを設定。NRは普通のままで絞り優先で撮影したものです。たいした写真じゃありませんが、画質テストだけなので、その辺りは勘弁してください。
3/3追記
X10に装着していたGARIZのハーフカバーは、X20にそのまま装着した。その後、CAM-INというブランド?のレリーズボタンを装着し、ストラップは純正は使わず(X10の時もそうだったけど、開封すらしていない)、Artisan and ArtistのACAM-102という型のストラップを装着した。
Artisan and Artist社の製品はカメラバッグを一つ持っているけど、特に贔屓にしているわけではない。品質は良いと思うけど、かなり高価な製品が多いからね。ただ、X20のストラップはかなりクラシックなタイプじゃないと本体とバランスがとれないと思うので、結局これになった。色合いと生地の風合いが気に入ったのだけど、何よりも柔らかくてしなやかな点が一番気に入った。
このX10やX20だけど、このクラシカルな部分が魅力だからドレスアップも結局この路線(笑)。ただ、外見はクラシカルだけど、このカメラは所有してみないと良さは判らないだろうね。まあ、その部分を宣伝する気はないけれど、結局のところ操作はアナログなのが一番ストレスが溜まらないという事なんでしょうね。まあ、この辺りは好みの問題でしょう。