アメマス受難

こちらFacebook経由で知った、野付漁協名で建てられた看板の話です。

詳しくは、こちらgooseな日々さんへアクセスして頂きたいのですが、当幌、春別、床丹の三河川でアメマスのリリースを止めて欲しいという看板が、設置されたらしいのです。要するに、鮭稚魚を食い荒らすので、それを食べるアメマスを駆除してしまおうという内容なのです。

釣り人としては、勿論、何を考えているんだと、正直思いますが、釣り人の立場ではなく、自然が好きな人間としても、元々道東の川に生息していたアメマスを駆除し、鮭稚魚だけを守ろうという考え方には賛同しかねます。この地域で、鮭の漁獲高が激減しているという事実が、背景にあるのだと思いますが、元々、鮭やアメマス、サクラマスもこれらの川に生息していた筈です。

漁業関係者の鮭を増やしたいと思う気持ちは理解出来ますけれど、何の根拠も説明もなく、アメマスを害魚と決めつけて、魚を減らさない様にリリースをしていた釣り人へ、リリースするなという看板設置というのも、非常に乱暴だし、非常識だと思うわけです。だからと言って、漁協の横暴を許すなと釣り人のエゴだけで、看板設置反対というつもりはありません。この問題は何故、鮭の漁獲が減っているのかという原因をハッキリさせる必要があります。

あと、大切な事ですが、今回の三河川だけの話ではなく、川は皆の物という当たり前の前提で考えていかないと、漁業関係者と釣り人や自然保護を考えている人と、摩擦を生むだけだと思います。立場が違えば、意見も異なるの典型的な図式ではありますが、皆さんはどうお考えでしょうか。

アメマスという釣りの相手が絡む話なので、釣り人は純粋に反対という意見も多いでしょうけれど、川のあり方(つきあい方)、魚のあり方、釣りのあり方を、これをきっかけに考えることが出来ればと、僕は思っています。

あと、この件については、僕の私見でありますし、僕に対しての意見もあるかもしれません。但し、この事をサイトで議論する気はありませんので、コメントは停止させていただきます。ただ、こうしたエントリーを書いたという意は、汲んでいただければと思っております。