郷に入れるとも郷に従わず

ソルト遠征用に仕入れたWANDER REACH slim110

僕はルアーのトリプルフックだけは正直なところ大嫌いで、基本はシングルフックに換装している。シングル化する理由は単純でフックが外しやすい事と、特にミノーに言えるのだが(トリプルだと)口にした以外のフックが魚の体に刺さりやすい事。あと、タックルボックスの中でも実釣中のラインの絡みが少ないことだ。

この先は釣り人の考え方一つであり、絶対的な正解など無いとは思う。でも、先に断言している様に、トリプルフックだけは僕は嫌だね。引っかけ針はともかく、フックポイントがこれだけ付いている釣りというのは、ルアー以外はちょっと考えにくいのだ。漁的な釣りではあるけれどもね。

ただ、僕の様にシングルにするにしても、更にバーブレスにするにしても、何処で線引きをするかは非常に難しい。それだけは各人の考え方になるのだと思う。でも、メディア(雑誌やネット)などでシングルフックを使っているケースは殆ど無いし、市販のルアーも極僅かな一部を除いてトリプルフックが装着されている。

結局のところ、ルアーのブランクだけだと針が売れなくなる(結果的には、消費者が購入するだろうけど)事と、シングルの方が安いのでメーカーの方がマアマアという事でそれが続いているんじゃないのだろうか。ルアー関係の雑誌を見ても、シングル推奨なんて記事は昔からあるけど、本気でそう思っているとは思えん。出版社としてね。結局、メーカー都合の媒体でしかないのだと思う。記事を見ていても、釣り具を沢山買って貰いましょう的な記事ばかりだし(最近は一切読んでいないので、知らんが)。

まあ、そんなことを言っても始まらないのだが、来月のソルト遠征用にルアーを準備しているけど、ソルトの世界でも殆どがトリプルだよね。強度やフッキング率などトラウトとは違う世界なのかもしれないけど、後者についてはそれほど変わらない様な気がする。もっとも、TOPは元々フッキングが悪いと思うから、シングル化などしてられんという事もあるのかもしれん。

でも、僕はトリプルが嫌いな理由の通り、全てシングル化で挑む予定だ。写真のWANDERについては、真ん中のフックを外してしまっているしね(笑)。これも110mm程度なら二つで十分と判断したからだ。WANDERに限らず、例えばTide Minnowなどのロングミノーでも14cmまでは同様にフックは2カ所だ。これでフッキングしない事も増えるのかもしれないけど、漁じゃないのだからね。喰ってきたら、全て捕りたいという発想は僕にはないのでね。

反論はあるかもしれないけどそんなに数が釣りたければ、ルアーなどやめて生き餌でも泳がせればいいのだから、多少の効率くらいでガタガタ言うんじゃないとは思うわ(笑)。でも、Tide Minnowについては2カ所で十分だと実釣していて思う。特にウミアメの場合はそう思うね。

8 件のコメント

  • はじめてコメントします。
    僕もトリプルが嫌いで、プラグのシングルフック化で試行錯誤しています。
    リリースでもキープでも、体に引っ掛けてまで取ろうとは思わないので・・・。
    それにシングルBLはやはり針を外すのも簡単で、安全ですし。

    個人的には青物トップでもフッキング率が落ちるとは感じませんし
    トリプル3本は、他のフックが引っ掛かって痛々しいです。
    TV等でも、エラに引っかかって血流してるのにリリースするの??って思っちゃいますが、
    でもおっしゃる通り、この辺は人それぞれですから。

    上の写真は、組糸をタテアイにしてますね!?
    今のところ、どんなフックをどのように使うか、考えすぎで迷走中です(笑)!
    トラウトやメバル、GTなんかはシングル化が進んでるので、
    他のソルトでもそのうちシングルが当たり前になるかもしれませんね。

    • sugaさん
      はじめまして。コメントありがとうございました。

      魚のダメージ云々の話になると、究極は釣りをしなければ良いという話になるのでその議論はするきはないのですが、仰る通りメディアで痛々しい姿を見るのはとても嫌なものですよね。影響力がある媒体故、こういう部分は正直何を考えているんだと思うことがあります。

      話は変わりますが、写真のフックはソルト用に巻いた為、強度を確保しようと組み糸を縦アイでセットしていますが、通常ばフライのバッキングラインを用いることが多いです。更に少しアイを大きめに作ります。

      そうするとフッキングしてからのバレは多少改善したかなと思うのですが、アイが長いとフック通しが絡まったり、あるいはルアー本体に絡まったりしますので結構厄介です。ただ、ジグ用のフックを見つけたのですが、シャンクが短く、ミノー用としても良いフックだと感じています。

      でも、ソルト用の大型ミノーであれば良いのですが、フレッシュ用とするとフックのサイズが大きすぎるのが難点です。これに関しては、これからも試行錯誤の連続なのかもしれません。

  • こんばんは!HIROSHIさん。
    写真がきれいですね・・。

    私は所持しているルアーのスプーン・ジグ系は1本なので、全てシングルを装着しています。ミノー系のテールはシングル、ブレストとペリーはトリプルを1本へし折りダブルで使用しています。トリプルは著名人の愛好家のビデオなど見る限り、イトウなどを釣り上げて、魚を暴れさせない持ち方等の談義とフォーセップで1本ずつ外し、トリプルは問題がないようなことをほざいていますが、リリース前提の釣りであれば、70upのイトウは1本ずつ外すことはできても、30~40クラスのトラウトの場合、トリプルを使うと、丸呑みされた場合上下左右に口元で上下左右に掛かってしまい、外すのに非常に難儀する上、魚へのダメージは大きいですよね。魚を暴れさせない持ち方・・一歩譲ってそれが可能だとしても万人にできる所業ではありません。

    トリプルをダブルに替えるだけでも、フックの刺さりの方向は放射角ではあっても同一方向であるので、外すのに苦労はしません。

    私も全てシングル装着が理想ではあるのですが、ミノーが5cmクラスだと、ベリーとテールのシングルフックが絡んでしまうことが多いです。ラパラやDコンは典型的です。どちらかを小さくするしか対応策は無いですよね。でも、ブレスト・ペリー・テールのタイドのような3本装着ミノーならブレストとテールにシングルを付け、ベリーは装着しない手があるのですね。これなら絡みませんね。今度試してみます。

    • Shinyaさん、おはようございます。

      写真の腕は良くないのですが、レンズに助けられていますね。一眼にマクロレンズを装着しているので、背景のボケは大きくでます。でも、特に背景部は適当なのでぼけているけど、少し煩いかもしれません。

      ショートバイトの場合は、シングルよりトリプルの方がフックポイントが三倍なわけで取れる確率は上がるかもしれません。ただ、僕はそんな事よりもトリプルを使った結果が嫌なんです。

      DVDなどは消費者に影響を与える媒体です。しかも出演している彼らはプロのわけで、本来はシングルやバーブレスなどの啓蒙をするべきだと個人的には思っていますが、そういう意味では非常にえげつない人種です。フライの場合はシングルが当たり前なので問題にならないのですが、ルアーの場合はね。プロと言えば、北米のバスプロなどは釣り上げた総量で競技を競うので、漁的なトリプルでも良いのかなとは思いますけど、特にトラウト相手だと基本は釣り上げるまでのプロセスを楽しむ釣りですので、リリース前提であれば、やはり各人考えるべきだとは思います。

      • 全くそのとおりですね、暴れない持ち方や上手な外し方をマスターする前に何匹のトラウトを傷つけることでしょうか。アメマス河川などでたまに流れてくる鱒を見るたびにそれを思います。

        • syoさん、こんばんは

          スプーンなどはともかく、ミノーの場合は大型になると流石にフック一カ所のセットというのは厳しいかなあと思うこともあるのですが、阿寒湖などはルール上でシングル&バーブレスの一カ所セットとなっています。

          この通り、何処までやればいいのかという部分はなかなか正解はないと思いますし、ある意味で矛盾している部分はございます。それでも、各人が考えて妥協出来るシステムで挑むのは、何もせずトリプルを使うよりもは良いのかなとは思っています。

  • こんばんは。

    う~ん。難しい問題ですね。
    私の場合は、基本はシングルなんですが、最近はショアラインなどの大型ミノーはバーブレスのトレブルに戻しています。
    というのも、腕のせいかルアーが水面から飛び出してしまったりとバランスがくずれてしまったからです。
    また、最近よく使っているシマノのスピンドリフトも、シングルにすると横を向いたままヒラヒラしだしたりて全然ダメでした。

    今週のパラオGTも当然トレブルです。
    トップウォータープラグは、スプリットリングとフックの重量を合わせてバランスが設定されているため、スプリットリングの大きさでもアクションが変わってしまうものもありますし、フックは3/0から4/0に替えただけで沈み込んでしまったりすることもあります。
    今回の遠征ため、30個以上の大きいフックをバーブレスにするのは大変でした(笑)

    ところで、GTは、リリースしても生存率は極めて低いそうです。
    釣り上げられたショックなどの影響で、勢いよく良く泳いで行っても、しばらくすると弱ってしまい、サメなどにやられてしまうそうです。

    アメマスはかなり強いと聞いていますが、過去にシングルでも脳天やエラにキズを付けてしまったこともあり、かなり殺生をしてしまっているように思います。
    私の場合、基本的にはキャッチ&イート派なので、釣り方も荒っぽいのかもしれません。

    基本的には、食べない魚の無用な殺生はしたくないとは思っているのですが、残念ながら思うようにはいかないことも度々あります。

    • TOMさん、こんばんは

      確かに大型MINNOWを含め、フックを換装するとバランスが崩れる製品が多いと思います。かなりフックが軽くなりますので。ただ、これについてはレッドコアをシャンクに巻くなどの方法で調整は可能です。かなり面倒なんですけどね。この点も含め、この問題は各人の考え方次第という事になるので、絶対にこれという正解はないと思います。ただ、僕としてはトリプルの様にセットポイントが多いフックを使うと、口以外の場所にフッキングする率が非常に多くなると感じています。実釣時にそんな形でランディングするのが、とても嫌なのでトリプルは使わないというだけの事です。

      バランスについては、調整は可能なのですが僕は面倒なのでやりません(笑)。ただ、結果的にあまりにも泳ぎが悪くなったり、飛び出すようなMINNOWは使わない様になりますね。これまた勿体ない話かもしれませんが、ショアラインシャイナーなどは仰る通りで単にシングル化しただけだと、水面を飛び出してくるので所有していますが実釣では使わないブランドとなりました。Tide MINNOWも似たようなものですが、まだ少しは良いかな。

      トップウォータープラグのバランスは僕には判りませんが、結局市販のルアーがトリプル前提で開発されているからだと思います。トリプルを使うということ自体は考え方なので、それは構わないと思うのですが、シングルを使いたいという要望もあるはずなので、本来は二本立てでチューニングをして欲しいと思うのです。我が儘かもしれませんけどもね。でも、市場の要望がそうであれば、それに応えるのもビルダーの使命だとは思います。

      GTの生存率については、そのような話を聞いたことがあります。ただ、例えば僕もGTを釣り上げたとしたら出来るかどうかと言われると怪しい限りですが、本当のリリースというのは水中でフックを外して逃がす事です。それがGTで出来るかは疑問ですが、メディアでGTフィッシングを見ていると、ランディングし、重さを量り、釣り人の膝の上で記念撮影というパターンですが、この間にもかなり弱ったしまっているのではと感じます。口から水を入れたり、デッキを濡らしたりしていますがね。でも、特に膝の上へ置くというのはどうなんでしょうね。あれだけ重量がある魚ですから、腹部への圧迫も凄いような。

      勿論、これは他の釣りでも同様で長々と撮影したり、色々な角度で持っている写真を撮影したりと陸上で魚を弱らせる事ばかりです。もっとも、僕も良い魚が釣れたら陸上で魚を撮影しますので偉そうな事は言えませんが、極力短時間で数カット撮影してという事は心がけています。でも、究極は水中でフックを外して即逃がすというのがベスト。もっとも釣りをしない人から見れば、釣らないのが一番だなんて事になりますので、罪悪感を感じつつもどこかで妥協しなければいけないのが釣り人という人種ではありますが。

      でも、このエントリーはそこまで深い話をするつもりではありません。トリプルフックを使って釣り上げた痛々しい姿が嫌で、僕はシングルを使っているというだけの事ですので。ただ、その事を最優先にしている人間も居るんだくらいに思って頂ければ幸いです。