久しぶりの餌釣り

一年に1度あるかないかだけど、僕も餌釣りをすることがある。もっともそれはトラウトではなく、海釣りの話である。

陸に近づくとこんな風景が見えるけど、沖は海霧が出てグレーの世界であった。

先週の日曜日のこと。釣り仲間のサイトやブログを巡回していたところ、「札幌のHさん、平たい魚釣りに来ませんか」という私信モードが書かれていた。この書き込みをされたのが室蘭のKON-chanさんである。過去に何度か乗船させて頂いていて、何度かお誘い頂いていたのだが、他の釣りの予定が入っていたりしてなかなかタイミングが合わなかったのだけど、今回は十勝川は厳しいかなあと思っていたタイミングで声を掛けて頂いたので、これ幸いと簡単にアメマスを捨て、久しぶりに海の男となった。

狙いはソウハチカレイであり、浮いていれば手返しがよく、数が釣れる釣りである。厳寒期の静内沖が有名だけど、やはり乗合船はどうも気を遣う面が多いし、人気の釣りであるのでなかなかタイミング良く船に乗れるわけではない。

そんな形で今回の狙いは浮きソウハチ。複数本のサビキ状の仕掛けで、魚探で反応のあるタナを釣る釣りである。運が悪いと、魚が浮かず底釣りとなってしまう。もっとも、底でも魚は釣れるのだけど、90m近い水深から巻き上げる途中に魚が落ちてしまう事が多いし、巻く時間も長時間となってしまうので、やはり浮かないと釣果は伸びにくい様だ。

上手く上げる事が出来れば、針の数だけソウハチが付いてくる。

で、今日のソウハチ釣り。浮いていましたねえ。釣り場水域へ到着時は20mくらいのタナを探ったけど、徐々に浮いてきて最後は7～8mまでソウハチが浮かんでいた。また、魚が居ても喰わない事もある浮きソウハチだけど、今日が正に絶好調であったと思う。好調時はKON-chanさんが「お！パーフェクト」を連発していたものね。確かに7時くらいは正に入れ食いで、仕掛けをタナに落とすと即座に竿先が絞り込まれている。型も上々で25cmクラスが多かった様に思える。

こうなってくると、数釣りの楽しさはあるけれど、半分漁である。自宅で食べる分なら数十枚あれば、十分なんだけどもね。でも、公魚と同じようにある程度は釣れていると釣ってしまうのが僕のような哲学のない釣り師である。

釣果撮影をするKON-chanさん。

8時くらいには、そろそろ止めないと大変な事になるという数が上がり、最後は船上でおしゃべりばかりしていた。

その後、帰港前にソイでも釣って遊びましょうと、深場を2カ所ほど流すものの、ソイは不在。少し近場の根では、KON-chanさんは竿を出さないで船頭さん宜しく、操船ばかりして頂いて本当に感謝である。そのお陰でクロゾイを何とか二匹上げる事が出来た。実際、僕は狙った事は何度かあるのだが、ソイを釣ったのは生まれて初めての事である。

そんな楽しい釣りが出来たのも、船長兼船頭であるKON-chanさんのご厚意があったらこそ。今回は楽しい釣りを本当に有り難うございました。重ねて御礼申し上げます。