2022 ニセコ高原を訪れて

暫くは大雨だったのだが、一時的に晴れ間も見える時間があった

天気予報は芳しくなかったものの、訪れる予定の場所は大雨で危険性が増すという事もなく、来週以降の様子見もかねてニセコ高原を訪れてみた。幸いな事に到着時の雨は僅かで、滞在時に雨が強まることもあったけど、その後は天気も回復して晴れ間も見える中での林道散歩はとても気持ちが良かった。

肝心のタケノコは、結論から言えばニセコ界隈はまだ早いと思う。残雪も例年以上だし、比較的標高の低いワイス山麓でもこの状態なので、アンヌプリ方面は更に遅れているような気がする。

林道には雪が残っていた

結論から言うと、まだ少し早い。来週以降からが最盛期であろう

林道で会った人の話でも、(タケノコが)出ている場所と出ていない場所の差が激しいと言っていた。残雪の影響か林道が閉鎖されており、採取場所まで1キロ以上を歩く必要があるのだけど、比較的出やすい場所を探ってみるとそこそこの量は確保が出来た。この様子だと来週以降くらいからは本格的に出てくる筈だ。

雪代と降雨の影響で大増水である

ウドも芽吹いたばかりなので、過去の経験上からもタケノコには早いタイミングだと思う

タケノコが本格化すると、ウドも終焉と感じる長さまで伸びている事も多い。ようするにウドがこんな芽のタイミングという事はタケノコには早いという事だ。

ニセコ高原を流れる小渓  右上はエゾノリュウキンカ

エンレイソウが咲いていた

タラの芽は流石にかなり伸びてきている

伸びているコシアブラも多いけど、まだ筆穂の芽もかなりある 流石、標高の高い高原である

想定外だったのは、ニセコの山中にコシアブラの木が考えている以上に多かったという事だ。過去にも採取したことはあるけれど、道道沿いにも目にするので開けた場所には結構な木が生えていたりする。

木々によって既に大きくなっている芽もあるけれど、伸びたばかりの芽もかなり目にしているので、来週くらいまでは採取が出来るかもしれない。もっとも、コシアブラ云々は標高が500mレベルの話だ。標高の高い場所は植生が変わってくる土地なので、ニセコ全域に生えているかは僕には判らない。

道央圏の平野部だと既に終焉しているコシアブラもニセコ高原では、まだシーズンであった

残雪の上に収穫したコシアブラを 他の場所でも収穫出来たので、時期を考えると結構な量を確保出来たと思う

かつての国設ニセコワイススキー場跡地 霧の向こうにワイスホルンが見える

大した量ではないが、帰宅後自宅でタケノコを湯がく 芽吹いたばかりのタケノコ故、短いものばかりだけど食感や味的には一番美味しいかもしれない

ここから下はお店にて タケノコの炭火焼き

昨年は緊急事態宣言中だった筈で自宅で炭焼きを作ったけど、これだけの為に道具を出し、火起こしをするというのもかなり無駄である。やはり常時炭があるようなお店にお願いするのが間違いない。

ということで上の炭火焼きの写真から下は、全てお店で調理して頂いたものである。冗談で山菜コース(時価)で売り出せば結構売れるんじゃないのか?と話したことがあるけど、今回の様にタラの芽、ウド、コシアブラ、タケノコの上物が1度に収穫出来るのは難しい。

鮮度が命みたいな食材であるので市場からの調達も難しく、時価で売り出しは冗談にしても、この組み合わせを同時に食べる事が出来るのは自分で摘んできたならではだとは思う。

ちなみに最後のコシアブラご飯については、自宅でも毎朝コシアブラを刻んで楽しんでいるもので、手が掛からず非常に美味しい食べ方でもある。これについては食べた事がないと、判らないかもしれないね。

タラの芽の天ぷら

コシアブラの天ぷら

山ウドの若芽をまるごと天ぷらに

タケノコの天ぷら 生で揚げるのがポイント

コシアブラのおにぎり