ツキヨタケは誤食される毒キノコの代表で、形の似ているムキタケやヒラタケと間違えたり、場合によってはシイタケと判断される事もあるそうだ。
キノコの同定はなかなか難しく、時期、場所、生え方、色、形、模様などを総合的に考えて判断する必要がある。北海道ではなく本州での話だけど、ツキヨタケが道の駅で売られていたなんて事もあるので、キノコだけを見た目だけで確実に判断する方法はないのかもしれない。
上の写真はツキヨタケを割ったもので、右の部分が柄であり、黒いシミがあるのが判ると思う。このシミについてはツキヨタケの特徴だと言われているけど、幼菌などではシミが判らない個体もあるらしい。
この為100%確実な判断方法ではないのかもしれない。但し、ある程度まで育ったツキヨタケであれば、まずシミが認められると思うし、育ったツキヨタケは大抵の場合は下の写真の様な色合いをしている。また、ムキタケとは異なり短いながらも柄が必ず認められるので、形からも判断は出来るかもしれない。
流石に紅葉が散る頃になればツキヨタケは姿を消すと思うけど、場所によっては遅くまで残っている場合もあるので、特にムキタケを採取する場合は要注意だろう。もっとも、一目見れば大体の場合はツキヨタケだと判るものだけども。
でも、道の駅で売られていた事は何度も報道されているから、本当に同定は難しい事なのだと思う。ツキヨタケは判断出来ると僕が思っていても、その土地のそれはタイミングも色も違う可能性もあるからね。そうじゃなければ業者が間違えて毒キノコを売らんと思うもの。
でも、そう考えると栽培物じゃないキノコは、売られていてもリスクはあるという事だよね。まあ、1本で致死量となるようなドクツルタケ級の誤食はないのが救いかもしれないが・・・。