強風が吹き荒れていたけど、連休の最終日に野幌森林公園を歩いてみた。到着したのは昼前だけど、駐車場は満車に近く、恐らく停めきれなく路上にも車が溢れていた。後で知った事だが、野鳥の観察会があった様で、途中で数十人のグループに遭遇した。風は確かに強かったけど、公園内に入ると、木々に囲まれているので園内は比較的穏やかだったと思う。
野幌森林公園は今の時期に目にする花は、それほど種類が多いわけではない。カタクリなどは既に見頃を過ぎているようで、その花を見かける事はなかった。もっとも、僕は遊歩道沿いしか歩いていないので、探せばあるのかもしれないね。逆に今時期で圧倒的に多いのは、エンレイソウ系とニリンソウ。それに谷地でエゾノリュウキンカとミズバショウと言ったところだ。
ニリンソウは遊歩道沿いの何処にでも咲いているという白い小さな花だけど、僕は被写体としてニリンソウは好きだ。群落となっているので、あらゆる方向から切り取れる自由度があるからだろう。
オオバナノエンレイソウは花が大きいので、林内でもとても目立つ存在だ。エンレイソウが小さく、濃い紫色で地味な感じで咲いているのとは正反対だ。
ミヤマエンレイソウはオオバナノエンレイソウとエンレイソウの交配種と言われており、ミヤマエンレイソウの近くには必ずエンレイソウが咲いている様だ。
沼や沢沿いの水気の多い場所は、ミズバショウの大きな葉が否応にも目に入ってくる。エゾノリュウキンカはその合間に群落となっている感があるけど、黄色い鮮やかな色をした花はとても目立つものだ。
ザゼンソウは何カ所かで見ているけど、既に葉は大きく育ち、特徴的な花の部分も既に古くなっていた。新しい花を見るには、まだ雪の残る時期に来る必要があるようだ。
ミヤマエンレイソウとオオバナノエンレイソウは近似種で同定が難しい花ですがそういう理由があったとは…知りませんでした。
野幌森林公園には行った事がありませんが侮れないフィールドですね。
ネコノメソウやヒトリシズカ…何れも撮影の難しい花ながら綺麗に撮影されている所は毎度ながら感心しました流石です。
ちょうべいさん
エンレイソウ属はとにかく交配しやすい種の様で、現在のエンレイソウも大昔の原種ではないという話も聞きます。それはともかく、オオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウですが、オオバナノエンレイソウがとにかく変種が多いような気がしています。
スタンダードなオオバナノエンレイソウは雌蕊の先が黒っぽく色づいており、花の向きもミヤマエンレイソウに比べると上を向いていますね。大きさは個体差がありますが、やはりミヤマエンレイソウに比べるとても大きいです。ミヤマエンレイソウは雌蕊も薄緑のままで、咲く向きも首をかしげて下向きの事が多いです。大きさもエンレイソウと似たようなものですから、小さいですね。
ただ、中間的な個体も多く存在するのも事実で、この事がエンレイソウの難しさですね。野幌森林公園については、感覚的にですが6割はオオバナノエンレイソウ。3割がエンレイソウ。残り1割がミヤマエンレイソウです。
ネットでこの森を探索されている方は他のエンレイソウの写真を掲載されていたので、厳密には異なりますけどね。
やはりこんなに野草が開花してたのですね、ヒトリシズカも咲いておりますね。しかし写真を拡大しても解像度高いですね。カメラもどうにかしないと。
森林公園というだけあって林がしっかりしてるので風には強い事は体験済みでしたが、窓から外を見ると樹の揺れは半端ないし、黄砂で視界が利かないなどなどで森林公園は諦め北大の博物館への散策にしました。
今晩のNHKの特集番組で取り上げられていた化石の一部が展示されているはずでしたか、それも無く、モヤっと構内を散策してきました。
しかし、NHKの鵡川竜の特集は面白かった、化石の世界はロマンが・・・思わずAmazonでハンマー他買ってしまいました。むかしは中川町や羽幌など貝の化石を拾いに行ったりもしましたね。
北海道に戻って以来やりたいことが多く参ります。さて、明日から社会復帰です。
ZENさん
ミズバショウやザゼンソウは見頃は既に過ぎ、カタクリなど雪が溶けて直ぐに咲くような花もありません。その代わり、エンレイソウやニリンソウは今が身頃だと思います。もっとも、森林公園は探索路だけを歩く限りはそれほど多くの種類が咲いているわけではありません。当たり前のことですが、種類を求めると植物園になってしまいますね。もっとも、自然度は森林公園の方が上だとは思います。自転車の通行も許可されているので、MTBなどで走るのも面白いかもしれませんね。ただ、速度が上がると、ちょっとした花を見逃す可能性もありますので一長一短かもしれません。
写真の方は通常投稿時は横720ピクセル、写真集の方は800ピクセルに落としています。遠距離の描画はかなりレンズ性能に依存するのですが、草花の場合はレンジはしれていますので、コンデジであってもピントと手振れさえ防げば、そこそこの画質で記録は出来るはずです。
ただ、背景をぼかせた様な写真にしたいという場合、望遠+明るいレンズが有利となりますので、その点だけで言えば普及タイプのコンデジでは難しいかもしれませんね。