XF50-140mm F2.8 テスト撮影

20150822-_DSF4504

140mm 背景にあるアジサイのボケを狙った

北大植物園へ出向き、XF50-140mm の撮影テストをしてみた。フラッグシップレンズなので、写りが良いのは当然なので、使い勝手やディスタンス性能を確認しておきたくてね。

開放(F2.8)での描画を知りたかったので、全てのカットは開放で通した。ZOOMレンズだけど、多くが140mmのテレ端と何カットか50mm側のワイド端を使い、中間の画角は試していない。

写りについては、全く文句がない。フラッグシップレンズだし、値段を考えると良い絵が出て当たり前なのだ。それでも従来の55-200mmより、テレ側は短いけど、F2.8の明るさは有り難いし、開放から躊躇無く使っていける性能を持っているようだ。

ネット上のテストによれば、F4辺りからが最高画質が出るらしい。まあ、大抵の大口径レンズは、開放から1段くらい絞った辺りが美味しい。でも、このレンズは開放を使わない手はない。絞るとすると、深度調整が必要な場合かピーカンでSSが追いつかない場合だろう。

ただ、X-T1は電子シャッターを搭載したので、これくらいのF値であれば、問題無く開放でいけるかと思う。

あと、使い勝手はやはり非常に良い。ズームにしろピントにしろ、適度な固さを持ち、滑らかにリングが回る。こういう部分は富士フイルムの製品は廉価な物も悪くないけど、フラッグシップのこれらは文句なしに良いと思う。

但し、1kgを僅かに切るくらいの重さがあるので、決して軽量とはいえない。ただ、以前使っていたD700で感じた重さに比べると全く軽量だし、2時間ほど園内を歩いていても重さが苦痛になることはなかった。但し、これくらいが限度だろうね、僕の筋力だと。

AFについては、撮影対象が殆ど静物ということで、元々巷のレビューほど気にしていないけど、このレンズのAFは速いし、静かなのは気に入った。16-55mmでも使われているリニアモーターの効果だろうか。そういえば、他社はかなりの割合で超音波モーターを採用しているケースが多い。大昔はキャノンだけの技術だったけど、途中からサードベンダーまで採用していたので、パテントなどの問題が切れたんだろうな。

何れにしても、大きくて重いことと、それなりのプライスなので万人向けじゃないけれど、フルサイズ機でいえば70-200mm F2.8と同じ画角だという事を考えると、富士のレンズは安い方だと思う。但し、70-200mm F2.8をAPS-Cで使うと105-300mm換算なので望遠側が有り難かった。

まあ、55-200mmを手放す気はないので、140mmより望遠が欲しい場合はレンズ交換で対応だろうな。あとは富士フイルムに無いのが超望遠レンズ。ロードマップに予定はされているけど、ZOOMなんだよね。これくらい長くなると、単焦点でも良かったんだけどな。もっとも、この世界になると半分道楽に近いからね。鳥屋さんじゃなくて、良かったよ。

140mm 温室の睡蓮

140mm 温室の睡蓮

140mm みずみずしいカエデ

140mm みずみずしいカエデ

50mm 奥の黄色い花にピン 手前ボケも綺麗だ

50mm 奥の黄色い花にピン 手前ボケも綺麗だ

140mm 温室外にある蓮

140mm 温室外にある蓮

140mm サギソウだけは三脚を使用した

140mm サギソウだけは三脚を使用した

140mm 遠景の人工物 柱の質感もGOOD

140mm 遠景の人工物 柱の質感もGOOD

50mm この距離はあまり使わないと思うが、全域で非常に高性能だ

50mm この距離はあまり使わないと思うが、全域で非常に高性能だ

140mm 周辺まで、きっちり解像している

140mm 周辺まで、きっちり解像している