HUAWEI P20 無印を

5.8インチと言っても、縦長なので、幅は昔の5インチスマホと同等

iPhone Xと同様のノッチ。パクリという話もあるけれど、ディスプレイ周辺の縁を削ると、こうなってしまう気がする。

P20はP9と同様に2眼レンズ仕様。ハイエンドのP20Proは3眼だが、増えたレンズは望遠ズームだ。

2年前にヒットとなったHUAWEI P9の流れを汲む端末が、HUAWEI P20の無印モデルだ。シリーズハイエンド機であるP20 Pro(docomo専売のキャリアモデル)の廉価版ではあるけれど、所謂「格安スマホ」と言える値段ではなく(現在のところ、税別で7万を少し切るくらい)、立ち位置が微妙なモデルでもあると思う。

それは同じセグメント(SIMフリー市場)で、HUAWEIのMate 10 Proというハイエンドモデルが半年前から発売されており、P20に少し上乗せすれば、Mate 10 Proも購入出来るという価格差だからだ。

値段に比例して、端末のスペックはP20よりMate 10 Proの方が上だ。但し、カメラの性能はP20の方が上だと言われており、トータルすると似たような端末性能かなというのが僕の評価。それ故、廉価なP20の方が買い得感はある。

ただ、値段は高くてもMate 10 Proには惹かれる点もあり、その1つが、指紋認証のセンサーが背面に配置されていること。フロントの方が良いという人も多いだろうけど、端末を握って認証をかける場合が殆どなので、背面位置の方が自然だとは思う。ま、どちらも言い分があるけど、確かに机に置いている場合の認証は確かにフロント側の方が都合がいい。でも、そんな使い方をするだろうか?

あと、Mate 10 Proは有機ELディスプレイを採用しており、比べると発色や黒の締まりは上だろうとは思う。こんな仕様の違いもあり、当初はMate 10 Proも候補だった。でも、実際の端末を触ってみて、P20の方が自分にとってはしっくりとしていた。具体的には端末の大きさだったね。

ちなみに僕がSIMフリー機に移行したのは、ランニングコストを抑えたいという理由もあるけど、キャリア端末に嫌気を感じたという事も大きい。アップデートは遅いし、余計なアプリがインストールされており、尚且つ、削除も出来ないなど自由度がまるでない。でも、昔はキャリアメールが使えるとか、防水はキャリア端末だけとか、おサイフケータイの対応などはキャリアモデルに限られており、SIMフリー機は使いづらそうだと感じたんだよね。でも、欲しい機能など無ければ無いで何とかなるもの。

そんなタイミングで発売されたのが、2年前のHUAWEI P9だった。ライカというブランドはともかく、実際に記録されるカメラの絵はその頃のスマホでTOPクラスだった。そんな端末がSIMフリー機として発売されたのだから、導入しない理由が無かった。その流れを汲んでいるHUAWEI端末なので、実は他のメーカー端末をセレクトするという考えは今のところない(他社ではKDDI系のSIMが使えるなど、魅力はあるのだが)。

ただ、SIMフリーの端末としてのP20はハイエンドの部類で、市場の最安値でも発売直後という事もあり税別で6万円半ばくらいの価格となっている。SIMフリー市場だと2~3万のモデルが主流だから、絶対的な値段としては安くはないし、キャリアモデルの様に端末購入の補助などはない。基本的には端末を一括で買う必要があるから、月の支払いに端末を含めたキャリアの価格になれた人だと割高感に近い違和感を感じるかもしれない。※NVMOでは端末の分割販売も行っている。

あと、こうしたSIMフリー端末の多くは、設計・生産国が中国本土ということで、特にセキュリティ面のリスクを感じている人も多いかもしれない。この点については、大丈夫!と背中を押すような事が書けば良いのだろうけど、大丈夫かどうかなど判るわけがない。ただ、これはスマートフォンの様な情報端末全般に言える事だけど、絶対的に安全な端末はあり得ないし、恐らく今後もあり得ないと思う。だから、それを前提に情報を扱うしかないのだと考えている。

そもそも論を言うと、僕は見えない電波に乗るような代物(データ)に、100%の安全性など無いと思っている。理屈上は安全であっても、極端な話、端末の認証が極めてアナログな方法で突破されたり(パターン認証やパスコードなども怪しいからね)すればそれで終わりだもの。また、ここまで世界的なメーカーとなったHUAWEIが、危ない橋を渡るかどうか。有事の際はどう転ぶか変わらないけど、普通に考えたら商売上、下手な事は出来ないと僕は思うのだ。

ちなみに、こうした話については、調べてもネットに答えなどは載っていない。一般的なネット利用者は誰しも本当の事など判るわけがないもの。ただ、どうしても中国という国や企業を色眼鏡を掛けて語りたくなる人も多いので、「怪しい」という結論になる事も多いのだが、そんな事を言い出すと、IT系の製品など全て怪しいという事になってしまうのでキリがないのも事実だ。

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話は変わるけど、SIMフリー機というのは素っ気ない製品だと思う。前のP9を買った頃よりも、売り方はドライかもしれない。キャリアモデルだと大抵はカウンターに案内され、端末の色を確認して、端末の電源を入れ、液晶のドット抜けや端末の傷がないかを確認後、移行手続きという流れで、最短でも30分くらいの時間は必要な筈だ。

混雑していると、1時間から2時間後に端末を受け取るなんて場合も多く、機種交換は結構なイベントであったりする。でも、SIMフリー端末だと外箱レベルでモデル名と色を確認後、即座にキャッシャーで精算して終わりなので、せいぜい数分の世界だ(笑)。

勿論、端末を使うためには利用者自身が端末にSIMを入れ、APNを指定して動作の確認を行う必要はあるし、当然ながら、電話帳などのデータ移行も全て利用者が行う必要がある。但し、余計なキャリア謹製のアプリなどはインストールされていないので、自由に設定を行うことが出来る自由さはあるけど、全てが自己責任という面は否定出来ない。

今回は同一メーカーの端末移行であり、「Phone Clone」という移行アプリを使うことで、データやアプリの移行も15分くらいで終わった。100%ではないけど、様々なアカウントもそのまま移行されていたので、手間は最小限度だったと思う。

ただ、今回のP20については、SDカードが使えない。SIMスロットがDSDS対応のみとなったので、SDカードが入るスロットが無くなってしまったのだ。それ故、SDカードに保存している写真データを移したいという場合は、少しだけ手間がかかるかな。もっとも、僕の場合はmicro SD対応のメディアリーダーを持ち歩いているので、P20のUSB-C端子経由で写真を流し込んでOKとなった。

カメラの画質に関しては、間違いなくスマホであれば現在でもトップレベルだと思う。もっとも、ハイエンド機は既に十分過ぎる画質を得ることが出来るので、比較しても意味が無い。ただ、HUAWEI機全般に言える事だけど、現在トレンドとなっている多眼カメラの元祖的な存在だ。それ故、データの使い方は非常に上手であるとは言えると思う。絵作りを考えるなら「プロ」モードを利用した方が良いけれど、スマホ撮影でそこまで行うなら、自分に合ったカメラを使った方が良いのも事実。

下の写真は全てAIモードというか、オートとなるモードで撮影している。この機種のオートでの特徴は被写体の判断をカメラが行うということ。今回のようなネイチャー系だと「草花」がセレクトされていた。ただ、ネイチャー系はカメラには酷かなと思う。特に露出は花の色や面積によって大きく変わるので、オートで全て完璧に撮れるかどうかと言えば、やはり最後は調整が必要になるとは思う。

テスト撮影した写真は撮影後の補正は一切行っていないので、少しアンダーであったりするけど、このレベルの補正であれば、JPEGファイルでも十分だとは思う。

P20で撮影

P20で撮影

P20で撮影

P20で撮影

P20で撮影

P20で撮影