通勤や旅に持ち歩くタブレットをiPad miniからXperia Z3 Tablet Compact(以下、Z3 TC)に切り替えて、1週間ちょっとが経過した。人気機種なので大抵のことはネットで情報を探せるし、未だに僕も色々調べているくらいだからレビューを書けるほど使い込んでいるわけじゃない。ただ、iPad mini(初代モデル)に比べてどうかを書いてみたいと思う。
但し、7~8インチサイズタブレット本体をという話になると、現行のiPad mini 3も含め、mini系はちょっとという理由がある。それはディスプレイの色域が狭すぎるということ。事実上標準規格であるsRGBに対してもかなり狭いと感じるのだ。だから、旅先で写真をレタッチしてSNSやBLOGへアップという場合にiPadで調整した絵はキャリブレート(調整済みの)されたPCのモニタでみると彩度が上がりすぎて話にならなかったのだ。もっとも、iPadの名誉の為に書いておくと、iPad Air はsRGBにピッタリと調整されているそうだ。それ故、レタッチまで含めた使い方をという意味ではiPadを買うならAirシリーズでしかないと個人的には思っていたけど、円安の影響なのか割高に感じすぎるプライス設定なんだよね。
16GBモデルなら、常識的な値段かなと思うけど、これじゃ話にならない容量なので最低64GB、出来れば128GBともなると簡単に買う気にはなれなかった。あれば便利だけど、無かったら無いで困りはしないというのがタブレットという商品。もっともZ3 TCもAndroid機としては非常に割高感のあるプライスではあるのだが・・・。
Z3 TCのディスプレイは逆に色域がsRGBよりかなり広いようだ。だから、このタブレットで写真をみると彩度が非常に高く、一般的には凄く綺麗という評価になるようだ。それは僕も否定しないけど、彩度が高すぎるのでこれまたレタッチには正直向いていないと思う。それでも狭いよりはコントロールはしやすいかもしれない。階調が破綻しなければ、ある程度は読める部分もあるのでね。
使いやすいなと思うのは、CPUが高性能なので動作に関しては現行OSでは文句なし。Android5.0になったらどうかは?だけど、ハイエンドに近いCPUを積んでいるから、その点は恐らく大丈夫。あと、僕のは国内モデルなのでWi-Fi専用モデルだけど、スマホもXperia Z1なので同じメーカーという事もあって連携機能は確かに良い。Wi-Fi環境のない場所でタブレットで通信しようとする場合、テザリングの設定がZ3 TC側で簡単に制御できるのも○。流石にこうした点は同一メーカーで揃える利点だろう。MacとiOSの関係みたいなところかな。
軽さやバッテリーの持ちも巷のレビュー通りだし、Android系でこのサイズという事であれば悪くない選択だと思うけど、半分の値段で似たような製品も出ているので予算と使い方がマッチすればという前提でお勧めかな。iPad miniが欲しいという事であれば、それはそれで止めはしない。普通に使うなら悪いタブレットではないのだから。ただ、色にこだわるのであればiPad Airをお勧めします。