ルアーと旅のバイブル

同世代以上の方は、好きな人多いかもしれないね。

大袈裟なタイトルであるけど、開高健先生の著作の数々は、僕の世代と年上の世代の方にとっては共感出来る感情は抱いて頂けるかもしれない。何度も読み、写真を眺めなんて扱いを受けているので本もボロボロだけどね。これらの本を読んで、ルアー釣りを始めたという人も多いかもしれないね。でも、フィッシュオンの方が影響力があるかな?文庫でしか持っていないので写真には載せていないけども。

フィッシュ・オンはどちらかと言えば著者個人の釣りエッセイみたいだなと感じるけど、オーパ!以降は釣りが主体だけれども、川や海を旅していると感じる一級の紀行文の様に思える。釣り以外の事も書いているから当然なんだけど、今の僕的にはオーパ!の方を好む。釣り以外にも旅が好きだからなのかもしれないね。

まあ、フィッシュ・オンやオーパ!は別格として、それ以降の作品で好きなのは[王様と私]では残念ながらなく、[宝石の歌]だったりする。釣り自体はともかく、僕にとっては写真が魅力的なのだ。もっとも、開高先生の作品は純文学も含め、好きだけどもね。でも、僕の様な無教養な人間には、エッセイの方が読んでいて有り難いのも確か(笑)。

いずれにしても、ルアー屋にとってはバイブルは大袈裟かもしれないけど、今の若い世代の釣り人でも読んでみれば何かを感じる作品群であるとは思う。また、釣り場で古いAmbassadorなどを使っている人は、かなり本の影響を受けていると思います。もっとも、僕も高校時代に欲しくて欲しくて、当時も復刻版だったけど5000を買っちゃったりしたんだけどね(笑)。でも、使ったのは日本海のカレイ釣り。いや、調子が良い使いやすいリールです。

ルアーには?右巻きというのがネックだろうなあ。キャストした後、持ち替えれば良いんだろうけどもね。

ABU Ambassador 5000C 復刻モデルで恐らく1984年製の物だ。

2 件のコメント

  • Hiroshiさん、こんにちは

    私が釣りをおぼえたのは、開高氏の亡くなった年(’89年)よりずっとこちら側。
    電網検索にも引っ掛からないし、それゆえ記憶への自信が揺らぐのですが、氏がオールドを瓶から直飲みする演出のCMがあったと思います。
    それが開高氏だと当時から知っていました。
    飲んだことのないウィスキーを初めて飲もうなんていうのはウマイマズイを言う以前の話ですから、多分に気分・センスを買うのでしょう。
    なのに彼の場合、顔立ち・体躯がウィスキーといった嗜好の話から遠いところにいましたからねェ。(自分自身のことを棚上げした、全くの私見ですが(^^;)
    その伝で、釣りといった趣味の話の場合にも、彼の顔立ち・体躯がどうも私へマイナスに作用して・・・
    『人は見た目が9割』なのかどうかは知りませんが、というわけで、氏の書いたものをずっと読んだことはありませんでした。
    だから、フィッシュ・オンやオーパ!を手にしたのもこの2,3年のことです。
    以降、エッセーには手が伸びるのですが、小説は’68年で足踏み。

    • KON-chanさん、おはようございます

      開高健の文体はかなり重い部類だと思いますので、小説は読むのが疲れるのは事実です。エッセイについては、オーパ以降は旅の読み物としての価値があると思いますけど、KON-chanさんの仰る通り、貫禄体型である事と童顔である氏と、エッセイや小説はちょっとリンクしない部分があるかもしれませんね。あと、僕があまり好きじゃ無かったのが彼の声でしょうか。

      結局のところ、彼の場合はメディアに登場してしまったのが不幸だったのかもしれません。僕の場合は本から入ったので、あまりそういう事は感じませんでしたけどね。

      ただ、昔の開高作品で結構好きなのが「私の釣魚大全」かな。時代背景もあるのだと思いますけど、ほのぼのした雰囲気ですから。