例年8月というのは夏枯れの時期で、渓流については今ひとつという場合が多い。勿論、狙う魚や川次第という事になるけど、僕と言えば夏はウミアメが全盛期の頃は海に通い、お盆頃からはカラフトマスを狙っていた。
過去形なのは、最近の僕はカラフトマス釣りから遠のいているというか、ある意味で足を洗った感があるからだ。近年だと最後にカラフトマスをアタックしたのが2014年のお盆前。この時は早い群を見つけてやろうと、知床へ向かったのだけど、渡船客は僕只一人。魚は寄っておらず、釣りにならなかった。
そんな時期に行くからだと言われそうだけど、それは結果論であって、お盆近くであれば、早い魚が刺さっていても不思議ではない。それに後述するけど、早くないと僕的には意味が無い。
上のリンクは最後に釣れたカラフトマスで、2012年。最後の釣行が2014年なのでその二年は見事にコケているという事だ。実際、遠洋での捕獲が駄目になってから釣れる数が増えるなど、魚の数に左右される釣りではある。群れ次第という事はシーズン半ば以降が間違いないという事だけど、僕はカラフトマスに求めているのはスプリンターとしてのファイトだ。
そして、このファイトは沖合から河口に寄ってくるタイミングでしか味わえないもので、河口付近をうろうろしだすと、見た目は銀ぴかであっても、引きは一段落ちてしまう。だから、僕は岸よりしている魚よりも、沖合を回遊している群ればかりを狙う様になった。始めてカラフトマスを釣った頃は、とにかく釣れれば面白かったんだけどね。
河口付近の雄などは背中がせり上がり(せっぱり)、ビジュアル的には確かに凄いと思うけど、僕は釣りたいとは思わない。そんなスタンスでカラフトマスを狙っていたから、釣れだしたという情報よりも、そろそろ群れが到達するだろうという予想を重視していた。もっとも、自分自身の休暇がいつ取れるかという事にも関係してしまうので、結果的にお盆前のアタックが殆どだったけどね。
昔、盆から9月上旬までの期間、カラフトマスを狙った事もあるから、数釣るをするなら後半の方が間違いないのは承知している。でも、その頃は河口周辺に群れている魚が多くなるので、スレも多くなるし、口を使っても早朝だけという場合も多い。もっとも、年によっては遅い時期に新しい群が来る事もあり、こればかりは釣ってみないと判らない。但し、これを狙うなら、河口よりも岩場などの方が確立は高いとは思う。コケた場合は全くのゼロかもしれないけれど。
実際、お盆の混雑した時期より、これからの方が初心者向けにも良い時期だと思うし、魚が寄るのでシングルのフライロッドで狙うなら、この頃の方が楽しめるかもしれない。僕の様に銀ぴかのスプリンターじゃなければ嫌だという思い入れが無い限りは、混雑しているお盆を外し、8月下旬から9月くらいの方が間違いはない時期だと思う。
ただ、流石に札幌から知床は遠いと思う。可能であれば、釣りの前後1日づつを移動日にしたいと思うくらいだ。徹夜で高速を疾走すれば、例え渡船であろうと何とか間に合いそうだけど、近年の混雑と熊出没を考えると、そこまでカラフトマスに力を入れる気にならない。
結局、そう考えてしまうので、足が遠のいてしまっているんだろうなと思う。気力があれば、休みの調整や徹夜で走る云々は大した問題ではないからね。ただ、こうした気力が消えたというわけでもない。
少し先の釣りだけど、初冬の十勝川などは今では釣れない釣りだけど、カラフトマスより全然魅力を感じているからね。そう考えると、力の入り方というか、入れる場所が普通の釣り人と全然違うなとは思う。まあ、それは人それぞれだけれども。
今年のオホーツク海、ブリは全然ダメですが、カラフトマスは順調に回帰しているようですよ。遠いから行きませんけど(^_^;)
釣魚迷さん
カラフトマスに限らず、魚は釣れれば一定の楽しさはあるのですが、こうした回遊魚の釣りはタイミングが全てなので、昔のように群を追うという気持ちは薄れてしまいました。特にカラフトマスについては、何かのついでにとか、せいぜい数時間の移動距離で狙いたいものですね。