紅白歌合戦を見ながら年越し蕎麦を食べるなんてことが、正しい大晦日の過ごし方なのかもしれないけど、TVは殆ど観ないし、夜は炭水化物は殆ど摂取しないのが最近の夕食ではある。ただ、昔は家では飲まなかったアルコールを最近は少し飲むようになった。
飲むことが多いのが日本酒で、その多くは純米吟醸や純米大吟醸などの旨味系のお酒だ。辛口甘口でいえば甘口のお酒が多いと思う。でも、大抵の料理に日本酒は合わせられるし、甘辛という概念よりも、旨味や香りを最近は重視しているので、吟醸酒系ばかりを飲むことが多い。
最初の写真は大晦日の今日仕入れてきたもので、九平次の協田(きょうでん)という純米大吟醸酒。九平次を作っている萬乗醸造のスタッフを派遣し、農家の方と協力しながら作ったという雄町米から作られたお酒だとか。
安くはないけど、年末という事もあり少し奮発して仕入れた1本。でも、このお酒を味わってみて、その価値はあるかなと感じた。勿論、この酒を味わった結果、好みじゃないという人も居るかもしれないけど、僕はとても気に入った。ポスト獺祭という位置づけと言われる事も多い萬乗醸造のお酒だけど、獺祭のそれよりも、銘柄によって個性があると思うし、米の種類や磨きによって味の方向も少し違う。
獺祭を批判する気はないけど、この酒や下の豊盃、あるいは自宅では飲まないけれど、青森の田酒などはラベルごとの個性が表に出ておりそれが魅力だとは思う。獺祭は良くも悪くも味は安定しているので、安心感はあるんだけどね。まあ、この辺りが獺祭を積極的に飲まない理由なのかもしれない。
豊盃のレインボーラベルは、年末に家飲み用として出荷される限定品。家飲み用だからお手軽にというわけではなく、年末年始に特別なお酒を家でというコンセプトの様だ。実際、精米歩合は39%とかなり上質な純米大吟醸であり、価格も安くはない。先の九平次 協田とクラス的には同じではあるけど、日本酒BARの様な特別な場所以外ではこのクラスの豊盃はちょっと飲めないと思う。特に写真のレインボーラベルは四合瓶での発売なので、お店では使いにくいものなのだ。
しかし、この豊盃レインボーラベル・・・。生酒故に冷蔵していたけど、少し温度が上がるととんでもなくフルーティな香りがする。純米大吟醸は多かれ少なかれ、果実の香りが楽しめるものだけど、豊盃の中でもこのレインボーラベルはフルーティさは別格だと感じた。もっとも、豊盃のとんでもなく高価な物は当たり前だけど味わったことはないので、常識的な価格の中ではという但し書きはあるけれども・・・。
しかし、まだ年明け前だというのに美味しい酒を2本も開けちゃったなあ。協田の方は飲んでしまったので、明日は豊盃で歯止めをかけておかないと。
年明けの2日に例年であれば釣り仲間の新年会が開催予定なのだけど、今年はコロナ禍という事もあり、リアルの飲み会は当然ながら中止だ。代わりオンライン飲み会を行う予定になっているので、その場で飲む酒は確保しておかないといけないからね。