カタクリの咲く頃

カタクリ 黒松内 観音山奥之院 見頃は連休一杯というところだろうか

地球温暖化が理由なのかはわからないけれど、ここ暫く、かつての旬を少し外した時期に花が咲いたり、あるいは山菜の時期を迎えることが多くなった。山へ行かなくても、桜の開花が早まったりと季節の進み方が昔よりも早くなっているのは間違いないところだろう。

カタクリという種はスプリングエフェメラルの代表格であり、かつてはデンプンを採るために栽培されたようだ。カタクリから採取される片栗粉(今ではデンプンという意味合いだが)の良し悪しは分からないけれど、馬鈴薯などから作られるものよりも滑らかさは上と聞いたことがある。

そんなカタクリの蘊蓄はともかく、黒松内の市街地から少し外れた丘の上に観音山奥之院があり、その境内がカタクリの隠れ名所になっている。カメラマンがずらりと並ぶ様な名所もあるけど、喧噪を好まない僕は静かなここの境内が好きだ。

雪が多い年は開花がかなり遅れる事もあるけれど、例年の旬は5月の連休あたり。今年は既に開花しているけど、蕾も多かったので連休一杯はマゼンタ色の絨毯となっていると思う。

キクザキイチゲ 黒松内 観音山奥之院

カタクリ群落 黒松内 観音山奥之院

ニリンソウ 落部川にて

エンレイソウとニリンソウに混じりワサビの花も咲いていた 落部川にて

アズキナの採取場所にて 手前の大きな葉はバイケイソウだが、これは毒草である。

例年だとアズキナ(ユキザサ)が一面に生えているのだが、最近の暖気で他の草木が一気に伸びてきている

ギョウジャニンニクは既に化けている状態

日当たりの良い斜面に独活(ウド)が顔を出していた

日当たりの良い場所では、コシアブラの若芽も伸びていた

コシアブラ

ここ数年、山を訪れる度にコシアブラを含むウコギ科の樹木が生育しているかを確認しているけど、比較的どこにでもあるタラを筆頭にハリギリは目にすることが多い。コシアブラについては生育していた場所を考えてみたけど、多く生育している場所は針葉樹の林間であることが多い。

それも昼でも薄暗く、笹などは少ない林間が多い気がする。林道脇など明るい場所にも生えている事もあるけど、そうしたコシアブラは既に採取が出来る高さを遙かに超えていることが多い。

札幌周辺でも見かけた事があるけど、そこはかなり古いカラマツ林でハリギリがかなり生えている場所だが、その中にコシアブラが点在しているという感じだ。

エゾノリュウキンカ 遠くに見える白いものは水芭蕉 蕨岱にて

水芭蕉とエゾノリュウキンカ 蕨岱にて

エゾノリュウキンカとバイケイソウ 蕨岱にて

ザゼンソウ 蕨岱にて

オオカメノキも開花している木がある

春の息吹を感じる

エゾエンゴサク 木々の葉が伸びてくると、これらの花も終焉であろう 林間に届く陽もまだらになってきたようだ

2 件のコメント

  • ご無沙汰です。
    春爛漫ですね、ありがたく拝見しております。
    あの人だかりに辟易し山菜も採取しなくなって久しいですが、釣りの師匠からアイヌネギが送られ久々にジンギスカンで味わいました、やはり、アイヌネギの食べ方はこれが一番と堪能しました(羊肉の値上がりはともかくも)。天気もしばらく安定のようですので自転車、ハイキングのGWです。

    • Zenさん
      コメントありがとうございます。
      山菜については競争の激しい場所は収穫も望めませんので、札幌圏から離れた場所がほとんどです。

      札幌圏でも山奥へ入れば良いのかもしれませんが、事故や羆を考えるとそうもいきませんので難しいですね。

      連休後半の初日、自転車で何処かにと思ったのですが、公共機関で小樽に来ています。結果的に海岸線は強い風が吹いていますので正解だったかなと思ったいますが、運動だと負荷のある方が良いのでこれまた難しいところですね。