厚田朝市は冬の佇まい

厚田港より出港する漁船。今時期とこの時間は何漁であろうか。

いつもはシャコの季節に訪れる厚田漁港の朝市だが、今年は春先はどんな魚が売っているかなと出かけてみた。自宅を出ると、僅かながらにも雪が積もり、気温は氷点下4度。早朝というわけではなく、朝7時の気温だ。流石に北海道とはいえ、4月半ばの降雪は珍しくなくても、札幌の様な都市部で積もるというのは季節が遅れている感がある。

石狩街道を北上し、札樽道を越した辺りから雪が多くなるのは例年通りとしても、流石に石狩や厚田の積雪は多い。今日現在の札幌の積雪は調べた時間で19cm。厚田は122cmと六倍の雪がある計算になる。それでも道路は往路は圧雪だったものの、復路は殆ど解けシャーベット状の雪が残るのみなので、行き来には問題はないと思う。

左の立派な建物が漁協である。昔は今の朝市駐車場辺りに有ったと記憶している。

この時期はシャコはまだまだ早く、売られているのは鮮魚ではカレイやヒラメ、タコ、ホタテが主体。今日はホヤもあったようだ。それと加工品として、カレイの干物や名物の飯寿司など。飯寿司に関しては、初冬の出来上がった頃の方が美味しいだろうけど、現在の冷凍技術では冷凍しているそれも十分美味しいものだ。

朝市会場、国道側の入り口。

まだ、この時期は半分くらいの店しか営業していない様だ。客もまだまだ少ない。

鮮魚、干物、その他海産物と加工品と店により品揃えが異なり、共栄しているように思える。

今回はナメタカレイとニシンの干物、そして鰰の飯寿司を購入した。〆て2000円ジャスト也。ガソリン代を考えると、結構な出費になると思うけど、現地の価格は札幌市内で買う値段と比べるとやはり安い。ナメタカレイは40cmほどあるものが二枚で1000円。少し小さめだと、更に安い。ニシンはおまけで頂いたもの。ただ、このニシンもそれなりの値段で売られている物だ。

鰰の飯寿司も寿司折りくらいの量(多分、400~500gだろう)で1000円。もっとも、良いのか悪いのか判らないけど、鮭やホッケの飯寿司も同量で同じ値段なので、確かに安いけど大雑把過ぎる様な気がする(笑)。ただ、厚田の飯寿司は有名で名人級に造り手がいる店は本当に人気があるらしい。僕はそこまでこだわってはいないのだけど、この地で食べるそれは、何処で買っても失敗することはないと思う。

シャコが採れだしたら、また行こうかな。

PS

厚田朝市の場所等は昨年のエントリーに書いているので、そちらを参照下さい。