10年前のメソッド

元々はBASS用ルアーであるワンダーとアメマス

10年前とタイトルに書いているけど、実際にこの釣り方が定番化したのは、15年近く前になると思う。ペンシルベイトというか、種類的にはシンキング・リップレスミノーになると思う。シンキング故に表層をドッグウォークというわけではないけれど、似たような動きを水面下でおこなう。

このルアーが効いたのは漁港でスレたアメマスを狙う場合で、効くと判ったのは結果的には幸運もあったと思う。スレてミノーへの反応は薄暗い時間のみと聞いていたので、あるときリップレスを数種類持ち込み、これらのルアーだけに反応があったからだ。

ワンダーがベストというわけじゃないけれど、当時の北海道では入手性が良かったのがワンダーであった。でも、ワンダーというのは優れた止水スペシャルだと僕は感じていて、漁港だけではなく、阿寒湖や道東の沼でも抜群の効果を発揮した。

シンキングである事とリップレスなのでディスタンス性能も高いし、潜らないという特性があるので、根掛かりすることも殆どない。唯一、イマイチだなと感じるのはボート上からのバーチカル方向の釣りくらいで、キャストして使う場合は、そこそこの活性があれば躊躇無く喰ってくる。

ただ、このルアー最大のデメリットというか難しいのはリトリーブ抵抗が殆どなく、ミノーなどのようなブルブルとした動きは皆無で、引いていて何も感じないという部分。単なる只引きか、ゆっくりとしたストップ&ゴーで使う事が殆どだけど、時には南国のリーフでガンガン早引きをしても喰ってくる。

でも、こうしたルアーは好き嫌いがはっきり分かれると思うし、これで喰わせるという自信が無ければ、使いたいとは思わないだろう。

写真はベリーに喰ってきているけど、最近は阿寒湖ルールのまま(フック一カ所)テールだけで使う事も多い。多少のミスキャストをしても、絡む事が少ないし、ワンダーの場合は追い食いすることも多いようで、フッキングが悪いとは感じないからだ。但し、それは僕の使い方にも関係しそうなので、同じセッティングでバレを連発しても責任はとれないけれども。

しかし、最近は冬のウミアメも行く機会が減っているし、仕事面、体調面でも少し考えることもあり、釣りも昔のような頻度では行けないので、今時分の釣り情報が全く判らない。それ故、大昔のメソッドでしかないのかもしれないけど、スレている釣り場かつ止水であれば試してみるのも面白いとは思う。