OLD RAPALA

いわゆる腹巻RAPALA。

コレクターではないので、本当の意味での歴史的な物を所有しているわけではないのだけれど、76年発売の物が手元に残っていたりする。僕が66年生まれなので10歳の頃に発売していた事になるけど、この頃は例えばブレットンなども箱に入って売られていた時代だったと記憶している。

量販店よりも個人経営の小さな釣具屋さんが多かった時代で、例えばイタドリ虫などは今の様なパックではなく、イタドリの枝というか幹を簀巻きにして一束幾らというレベルで売っていたような時代だ。サシなどは牛乳瓶に入って売られていたものなあ。

FAT RAP 文字通り、コロンと太っている。手書きであろう目が可愛らしい。

鱒釣りが好きな人間なので、流石に渓流でファットラップを引こうと思ったことはない。RAPALAについては何釣り専用という事もないとは思うけど、ファットラップについてはバス用ではあると思う。それはともかく、GFRカラーではあるけど、つや消しのそれは以前にフローティングの事を書いたときにも登場したけど、それなりの古いモデルではある。

これらのモデルはルアーの師匠がストックしていた物を、譲って頂いたものだけど今でも日本のどこかには埃をかぶって転がっているOLD RAPALAがあると思う。ただ、それを見つけたとして実釣に使うかどうかというと、場合によっては使うと思う。場合によってというのは自分の釣りに使うサイズと種類かどうか。具体的にはCDやF、あるいはSRの7cmくらいまでであれば使いたいと思う。

理由は現行モデルよりもキッチリとスイミングテストを行っていた時代のモデルなので、ハズレはないと思うからだ。国産のリアルミノー全盛の中、RAPALAは過去の遺物とみられることが有りそうだけど、泳がせてみた場合の力量はまだまだ神話通りだと思う。

ディスタンス性能はイマイチだったりするけど、固定ウェイト故のカウントダウン時の姿勢の良さや、ローリング成分の多い渋い動き今でも一級品であるのだ。飛ぶという性能が正義な釣り場もあるので、絶対にRAPALAが上とは言わないけれど、どの釣りでもボックスに数個は忍ばせておくルアーなのかなとは思っている。

2005に発売されたラウリ・ラパラの生誕100年モデル。

ジャパンスペシャルカラー SRのCD7