春蝦蛄の季節

普通に撮影すると、猛烈な彩度に悩まされる食材なのが、この蝦蛄という食べ物である

石狩湾の蝦蛄(しゃこ)漁は春と秋の二回あり、春は今頃から1ヶ月くらいの期間、市場には茹で蝦蛄が並ぶ。もっとも、秋漁があるのは小樽の話で、湾対岸にある厚田などでは春漁しか行っていない筈だ。

この蝦蛄については何度も書いているので今更だけど、僕は蟹などよりも蝦蛄の方が無くなったら困る人間だ。要するに好きな食材という事なんだけど、春のカツブシ(蝦蛄の卵)が入ったものも勿論好きだけど、身はオスの方が食べ応えがあり独特の甘みを楽しめて宜しい。ちなみに今回は時化が続いたせいか豊漁だったのだろうか。市場の価格は走りの時期にしては、かなり安いと思う(写真はかなり大型の雌で9匹で1400円)。

ただ、この蝦蛄というものは水揚げ後、直ぐに塩茹でされるものだけど、茹で加減で大きく味が変わる。要するに何処で茹でられたかで旨い不味いの違いが出るので、あまり店は変えない方が良いような気がする。厚田などでは安定した茹で方をしているけど(大昔は漁協で茹でていた記憶がある)、石狩や小樽は何処が良いとは僕は言えないけど、今日の蝦蛄は抜群に美味しかったな。

試食出来るならそれが一番だけど、コロナ渦の今は試食は中止している店が殆どなので、ま、その辺りは買い手の自己責任でという事になってしまうかな・・・。

蝦蛄の卵を「カツブシ」と呼ぶが、シシャモと同様、好みはあるだろうけど、春の味覚なのは間違いない