2014年総括(後半)

豊浦海岸にて カモメが岸際に群れていた。

豊浦海岸にて カモメが岸際に群れていた。

まだ年末のアタックは可能性はあるのだけど、とりあえず最終盤の日本海遠征も無事に終わったので、2014年の統括(後半)を。  2014年総括(前半)はこちら

9月

左側にみえるのが地球岬灯台

左側にみえるのが地球岬灯台

9月は生まれて初めてのイカ付け(イカ釣り)へ。これまで釣友から何度か声を掛けて頂いていたのだが、本業の釣りが忙しくなかなか乗船する機会がなかった。今年は丁度シーズンの端境期という事もあり、初めて餌木のついた仕掛けを太平洋に落とし込んでみた。

手応えについてはイカ付けは正直なところ、引きがあるわけじゃないので釣りとしては面白みに欠ける。但し、イカ付けの楽しさは取り込みにあると思う。群が外れない様に手早くイカを外し、即座に仕掛けを投入出来るかという部分が腕の差、釣果の差となって現れるのだ。

また、帰宅後に新鮮なイカを食べられるという事もこの手の釣りの楽しみの1つ。但し、如何せん釣れすぎる釣りではある。勿論、不調な時もあるだろうけれど、素人でも数十パイを上げるのは難しい話ではないのだからね。

太平洋のスルメイカ

太平洋のスルメイカ

今年はナラタケの群落に当たった

今年はナラタケの群落に当たった

毎年この時期はキノコ狩りを兼ねた道南遠征へ誘われる。僕も釣りはともかく、キノコについては秋の味覚だと思っているので毎年この時期になるとそわそわしてしまうのだ。僕が採取したいと思っているキノコはラクヨウ、ボリボリ、エノキダケの三種類。ナメコも欲しいと思うけど、この時期は道東の釣りが開幕するので、なかなか道南域へは行けないということもある。勿論、道東域でも採取出来るのだろうけど、シーズンが始まるとそういう心の余裕がなくなってしまう。

あと、ムキタケも同定出来るように目が肥えてきたけど、このキノコはゆがいて三杯酢などに漬けたものは美味しいと思うけど、如何せん大きな個体が多いので、そこまでの量は要らないかな。

秋の道南渓流にて

秋の道南渓流にて

10月

写りは良くないけれど、10月の噴火湾には素晴らしい雲が現れた。

写りは良くないけれど、10月の噴火湾には素晴らしい雲が現れた。

噴火湾にサバの群が入ったと連絡を頂き、それならばとジグとルアーロッドを抱え、室蘭沖へ出港した。釣友によると噴火湾のサバは入らない年もあるという事だけど、今年は大きな群が入り、型も大きなものは40cmほどあるというので釣りの対象魚としては上々なのだ。勿論、更に南下すれば50cmをこえる見事なサバも釣れる場所もあるだろうけど、噴火湾で50cmというのは殆ど釣れる事はないとのことだ。

そんな噴火湾のサバ釣りだけど、この釣りは文句なしに面白い。普段の本業であるルアー釣りであるし、鳥山をみつけて海原を疾走するのが心地よい。

噴火湾のゴマサバ

噴火湾のゴマサバ

別寒辺牛川にて

別寒辺牛川にて

別寒辺牛川は春の河口域を訪れた人も多いと思うけど、僕的には型は小さくても中流から上流の原野流を探る方が何倍も面白い。まあ、河口は河口で下りとはいえコンディションの良いアメマスが釣れるので魅力的なのだが、近年の釣り場混雑には閉口気味でとてもじゃないけど、行く気になれないのだ。

その点、中流域のアメマスはキャストとポイントの攻め方を考える釣りなので、例え数匹であっても読み通りに出るとしてやったりという気分を味わえる。

そんな今年は少し訪れるのが早かったようだ。本来であれば、産卵に参加しない40cmを少し切るサイズが主流なのだけど、今年はパンパンにふくれた抱卵したアメマスが非常に多かった。釣れれば良いのでは?という単純な意見もあるだろうけど、産卵間近のアメマスを釣るというのも正直なところ個人的には避けたいと考えているから、複雑な気持ちとなってしまう。

まだ産卵群が中流域にいたシーズンであった。

まだ産卵群が中流域にいたシーズンであった。

11月

十勝川下流域の夜景

十勝川下流域の夜景

今年は右岸二回、左岸二回の四回アタックした十勝川であった。

今年は右岸二回、左岸二回の四回アタックした十勝川であった。

今年の十勝川は4回のアタックと例年よりは少し少なかった。もっとも、少ない理由も12月のアタックを中止したからである。ちょっとした所用もあって、厳寒期の十勝川を訪れる事はなかったけど、今年は11月は比較的暖かい日が多かった様に思える。

この十勝川だけど昨年は絶不調で今年も良かった頃を思えばまだまだ魚影は薄い状況だけど、やはり居るところには居るようだ。運もあったのだろうけど、左岸右岸ともに十勝川サイズは毎回出たから、色々探ってみたのが良かった様だ。

特に後半は型が揃い、数も二回のアタックでちょうど20本釣れたので上々のシーズンだったのではないだろうか。恐らく、春もそれなりに釣れると思っているけど、河口の地形がまた変わったようでツキ場が何処にあるのかが悩むところだね。

ウェーディングしていると、多少の良サイズであれば岸に戻ることはしないものだ。

ウェーディングしていると、多少の良サイズであれば岸に戻ることはしないものだ。

12月

冬の日本海は時化る日が多い。

冬の日本海は時化る日が多い。

札幌から毎週の様に島牧など道南へ通っているアングラーも多い様だけど、僕は正直なところ道南も遠い地であり、そこまでアタックする気にはなれない。また、島牧は人が集中するので更に足が遠のいてしまうのだ。

そんな僕も年に二回ほど、漁港やサーフで竿を振る。数匹釣れれば上々で漁港以外は型も望めないけれど、やはりこの時期の釣りは海況に大きく左右される。元々、この季節は大陸から風が吹き込み、時化ている事が多い季節。ところが稀に天候が良かったりすると、べた凪となり、これまた魚の活性も上がらない。

やはり、この釣りは通ってタイミングをとらえるしか型物を上げるには方法はないのかもしれない。平日行動出来れば、話は別なのだろうけど、釣り場に行ってみないと実際の海況は判らない事も多いので難しい釣りだと思う。

ただ、過酷な釣りとよく言われるけど、正直なところ一般に言われているほど過酷とは思えない。気温は道南故に高めだし、ガイドが凍る事も殆どない。確かにアゲインストの風は強いし、吹雪となれば額の痛さに耐える必要はあるけれど、そうした環境は厳寒期の道東に比べてば大した話ではないのだ。

本当に過酷なのは、魚影が濃いとはいえないフィールドにも関わらず、如何に竿を振り続ける事が出来るか忍耐を試されるということだと思う。

まあ、それはさておき、今年1年の釣りを振り返ってみて、数少ない釣行ながら楽しい1年であったと思います。道東遠征が多い僕だけど、ウミアメやカラフトマスなどコケた遠征も多いながらも釣果だけが楽しみではないですからね。今年初めて訪れたトイトッキ、船上からだけど初めてみた知床岬灯台など新しい経験もしました。そんな事を体験させてくれる北海道のフィールドは、やはり素晴らしい地だと思います。

来年もそんな楽しい年であることを願って、2014年の総括としたいと思います。

道東の釣りを知っていると、道南の海は忍耐そのものだ。

道東の釣りを知っていると、道南の海は忍耐そのものだ。

4 件のコメント

  • 11月の星野画像、考えオチを狙ったと見た(^^)
    ベテルギウス大爆発後のオリオンですね。

    • KON-chanさん、こんにちは

      いえいえ、そんな狙いはございません。釣行ごとの風景と魚の写真を一枚づつと思っていたのですが、十勝川については4回もアタックしましたので、写真を追加と思ったまでは良いのですが、なかなか掲載したい写真が無かったのです。

      たまたま星夜写真がありましたので、それを掲載した次第です(^_^;

      オリオン座は誰でも見つけやすい星座だと思いますけれど、こうした写真に撮影すると肉眼では見えにくい星まで拾ってしまうので、なかなかどうして猥雑な写真になってしまいます。

      赤道儀でも使用して、もっと長時間の露光を行えば、明るい星は明るく、暗い星はそれなりにという感じになりそうですね。

  • いや、〝星野(せいや)〟でいいンです。

    ごついのでセッティングが大変ですが、雲台に20キロは余裕で乗せられる高橋製作所の赤道儀を私、持っています。
    200ミリくらいなら、30分のガイドでも点像が得られます。

    ビクセンからコンパクト赤道儀が出ていますね。
    先ほど、腹ごなしに歩いてきました。

    冬の大三角が見えました。
    ベテルギウスはまだ爆発してないようです(^o^)

    • KON-chanさん、おはようございます。

      赤道儀をお持ちなんですね。この手の商品も量産すれば、価格も下がると思いますが、如何せん売れる商品ではないのでどうしても高価ですね。

      ベテルギウスが爆発して超新星難点は話も昔何かで呼んだことがありますが、600光年以上もは離れているので、いまこの時点でどうなっているのかは予想も出来ませんね。もっとも、宇宙の規模から言えば、非常に近いので人類が存続していれば、27世紀辺りに今の状況が観測される事でしょう(^_^)