竹藪から横浜へ

太いチシマザサの藪漕ぎは、苦痛を伴うほどだ。

出張の前日、関西の友人を迎えての宴会が予定されており、旬を味わって貰いたいとネマガリダケ(チシマザサ)を採りにニセコ山系を訪れた。ところが前日から大荒れ予報となっており、降雨は確実。それも、それなりの量が降る予想であった。

雷注意報も発令されており、現地で雷雲があれば撤退という強行軍だったのだが、幸いな事に悪天候は降雨だけであり、全身泥とレインスーツも浸水して、全身水浸しになりながら、ある程度の数を採取することは出来た。勿論、僕が訪れる場所は安楽かつ、遭難の危険の薄い場所であり、保険でガーミン製GPS端末を持ち込んでいる。携帯圏内でもあるので、スマホの地図も参照可能の為、その点は少しだけ安心が出来る。

ネマガリダケという別名を持つ理由がこれだ。

太い竹(笹)がある場所から、太いタケノコが生える。

上物も多いが、少しタイミングが遅かった。

五色温泉付近の残雪

ニセコ山系が火山である事を知る。

白と薄緑の物があるが、食べて美味しいのは白い物だ。通商アカ竹と呼ばれる物がこれ。

ネマガリダケは採取して時間が経過すると、硬くなってしまう為、本当は現地で茹でてしまうのがベターと聞く。もっとも、僕の場合は旬を味わうレベルで食べる事が出来れば満足なので、帰宅後、茹であげたタケノコの根元は折ってしまうことが多い。美味しい先端部分を食べるのが、1番の贅沢なのだ。

これはアスパラにも言える事で、一般に売られているアスパラは規格が決まっており、根元はどうしても硬く筋っぽい事が殆どだ。本来は生えているアスパラを曲げ、折って収穫するのが1番なのだ。

夕刻、馴染みの居酒屋さんに持ち込み、炭焼きをして貰う。まさに旬の味である。

横浜中華街

横浜中華街には、500軒を超える飲食店があるそうだ。中国料理以外の店もあるとはいえ、大規模なエリアであることは間違いない。この中で美味しい店を選ぶのは、かなり難しいと思うし、実際、高くて不味い店も少なからず存在しているようだ。

悪い意味で観光地という事なのだが、それでも良心的な店もあるので、それを探し当てた時は嬉しいものだ。今回訪れたのは、老舗の一つである萬珍樓の支店である萬珍樓點心舗(まんちんろうてんしんぽ)というお店。結果的には、とても美味しく点心を楽しめたと思う。

点心以外のコースや単品料理は、それなりの値段となっているけれど、点心中心のコースは、内容や味を考えるとリーズナブルだと思う。

中華街で食べた点心コース。美味であった。

横浜での会議を終え、帰宅した後の日曜日。久しぶりに植物園を歩いてみた。既に春の花は終わり、バラ園ではバラの花も咲いていたものの、季節の端境期という雰囲気で花の絶対数は少ない。この為、今回は歩くコースを少し変え、ハルニレやミズナラの間を歩いた。

しかし、何度も訪れているけれど、ハルニレの木々やミズナラは巨木がとても多い。北海道が開拓された頃には既に生えていたのではないだろうか。とにかく、高さが凄いのだが、これを写真で表現することは難しい。

北大植物園のハルニレは、巨木揃いだ。樹齢はいったい何年になるのだろうか。

チシマフウロ 春の花が終わり、夏の花に移る端境期に咲いていた。

名称不明 キク科だろう

エゾノシシウドだろう

3 件のコメント

  • アズマギクかなァ。
    花弁の細いミヤマアズマギクは海岸近くでも見ます。

    • KON-chanさん

      コメントのお返事が遅くなり、申し訳ございません。実はちょっと入院しておりまして、頂いたコメントに気がつきませんでした。

      アズマギクですか。菊系は種類が多く、なかなか覚えられません。魚の方が全然楽です(^_^;

  • 一病息災となりますように。

    スミレの仲間も似たものが多く、覚えきれませんね。
    背も低く、胸を地面に付けて見ています。
    ザックに図鑑を入れて歩いていた頃もあるのですが、私の山行スタイルだと、なかなか山中で本を広げられなく、結局、ザックからおろしてしまいました。

    小樽の山で、ルーペを落としています(^^;