天候は今ひとつの予報だったが、午前中は何とか曇りで経過しそうな土曜日、遅い出発だがニセコへ車を走らせてみた。少し早いかもしれないけれど、そろそろネマガリダケのシーズンを迎えるからだ。
狙っている場所は既に多くの車が駐車されており、聞いた話では奥へ早朝から30名ほど入っている様だ。到着時に準備している人の姿も本格的で、つなぎに防虫ネット。腰には山菜用の前掛け(採取した山菜を入れる為のもの)を掛け、背中には大型のザックを背負っている。
恐らくは瓶詰めをして保管するようなレベルの方々だろうけど、僕はその日に食べる分だけ少し採れれば良いかな?というタケノコ狩りごっこに近い。とはいえ、軽く考えていると遭難する恐れもあるのがネマガリダケだ。
GPSを装備し、基本的に単純な地形の場所を狙っている。もっとも、同じ様なスタンスの人も多いわけで、そういう場所は多くは望めない。それでも、適当に探索してもそれなりの量が採れるのがシーズンのタケノコだ。
下の写真は明確にタケノコが出ているけど、上の写真は注意していないと素通りしてしまう。もっとも、そういう場所だから先行者がいたとしても、そこそこの採取が出来るわけで、常に下は注意深く観察しないといけない。もっとも、これが方向を迷わす原因となっており、ベテランは入口近くにラジオを設置し、音の方向で入った場所が判るようにしている。
ネマガリダケは採取してから硬化が進み、出来れば採取後、直ぐに茹であげてしまうのが良いとされている。商売人であれば、量を確保したいのでその通りなのだが、僕の場合は先端の美味しい部分だけを食べるというスタンスだ。
ある意味、贅沢な話なのだが、下の写真のアスパラも根元部分から数cm以上を切り落としている。正確には曲げて折れた場所から上を茹であげたものだが、繊維は全く口に感じる事はない。それはタケノコも然りで、定番だがマヨネーズをつけて試食してみたけど美味である。
アスパラは露地栽培の朝採り地物なので、味が濃く甘苦い。タケノコは根元までシャリシャリとして、味はとても甘い。料理と言えるものではないけれど、こんなシンプルな食べ方で美味しい素材なのだから、とても贅沢だと思う。
いやはや、美味しさが伝わってきますよ、立派なササ竹。根元が太い三角形ですね!
もう何年も食べておりませんね、ササ竹。
その昔、毎年通っていた道南河川のヤマメ解禁時、ササ竹も解禁で、沢山のクルマが行き来しとりました、入山に料金でも取っていたのか林道の枝道との分岐でおっさんが車一台一台止めて遣り取りしとりました。
常宿でもご主人が小型トラックの荷台一杯に採取したタケノコを裏庭で大釜で茹でとりましたね、皮を剥いて、茹で上げて、冷ましてと一家総出での作業、
夕餉の膳にも乗っとりました。マヨネーズに醤油を少し入れたドレッシングだったと記憶しております。
瓶詰めして売ってましたので貴重な収入源だったのでしょう。今はその宿も閉じてしまいましたがね。
そういえば、竹の子山に羆が居座り、滞在期間中入山禁止で食べれなかった年もあった事思い出しました。
いよいよ週末に行ってきます。
ZENさん
道南は昔は営林署管轄のタケノコ園が各地にあり、遊楽部川支流のペンケルベシベや利別支流の上ハカイマップなどがありましたが、現在は林道が駄目になり、または仰る通り熊の出没が激しく閉鎖となった場所が殆どです。最近ですと、開園したのが黒松内から島牧へ抜ける途中の月越タケノコ園くらいです。
札幌の場合はタケノコについては恵まれていて、支笏湖周辺やニセコ連峰、積丹、暑寒別など色々な場所で採取が出来ますが、他の山菜と違って、遭難の危険があるので注意が必要ですね。もっとも、私の場合は美味しいと思いますけど、背負いに何十キロも採りたいとは思いませんので、写真くらいの量が採れれば、まずまず満足であります。
そんなスタンスながら最初の写真に写っている金属パイプみたいなのが、タケノコへ切れ目を入れる優れものです。茹でる前にナイフで切れ目を入れても良いのですが、量が増えるとこうした器具はやはり便利なものです。もっとも、セミプロや商売にしているようなレベルの方は、電動の皮むき機を使う様です。YouTubeなどでも検索すれば出てきますが、呆れるほど楽そうな機械ですね。
いよいよ来週ですか。当方も10日に近場で遊んでくる予定ですが、ヤマメというよりもニジマスとアメマスが対象魚になりそうです。天気もそうですが、少し気温が上がって欲しいものですね。
好漁を願っておりますので、頑張って下さい。