生物多様性の保全条例について

ニジマス

ニジマス

SNSやBLOGなどネット上でも「生物多様性の保全条例」について、様々な意見・・・というよりも、ニジマスが釣れなくなるかもしれないという意見が出ている様で、釣り人としてこれについては、道ではパブリックコメントを募集(2014/2/7まで)しているので、僕も意見を書いた。

書いた僕の意見は、要約すると次の通り。

・個人的に在来種の保全は最重要。
・特定外来種としてブラウンとニジマスが揚げられているが、ブラウンは近年、生息域を広げてきており、危機感を感じる。
・ニジマスに関しては、明治時代に移植された魚であり、道民にとって馴染みの魚である。
・だからといってニジマスを全面的に肯定するのはおかしい。釣り人のエゴ。
・但し、釣り人が好きな魚の最上位に位置するニジマスを、現時点で特定外来種指定は時期尚早。
・時期尚早の理由は社会的に影響が大きい事。釣り人や子供の釣り大会でもニジマスが対象となっている。
・現在外来種が生息していない内水面に対し、保全と管理は絶対に必要。

まあ、こんな感じでしょうか。個人的には子供の頃からニジマスは釣りの相手であり、馴染みのある魚です。但し、年々ニジマスに対する気持ちは薄れ、今では正直なところニジマスは釣りの対象ではありません。僕は釣りそのものも楽しいと思いますが、自然を味わえる手段としての価値も強く抱いています。故に人為的に移植された魚には、興味が持てなくなってきたのです。例え、自然産卵していたとしても、それは同様です。

だから、例えば海外の釣りでアラスカやカナダ、サハリンやカムチャッカなどは行ってみたいなあと感じますが、ニュージーランドなどは、全く興味が持てません。

だからと言って、この考えは僕のスタイルであり、他人に同調して貰いたいなど全く思っていませんし、他の釣り人がニジマスを好きだと言った時にそれは否定しませんし、それで良いんじゃないのかと思います。僕のニジマスに対するスタンスは、こんな感じですね。

結論として書いたのは、「現時点で特定外来魚指定などという乱暴な発想には、反対」です。但し、放流や移植には、厳密な管理と規定は絶対に必要だと思っています。時期尚早は先送りされるだけじゃないのか?との意見もあると思いますが、正直なところ今現在は放流に関しては無法的な部分もあるわけで、今回ニジマスの指定がなされなくても、今までと同様の事が行われていれば、それはそれで問題だと思うんですね。例えば、僕はイトウ釣りはしませんが、猿払川にニジマスを放流したり、別寒辺牛川にニジマスを放流されたとしたらどう思いますか?という事ですね。

あと、余談ですがネット上の意見で釣り人の経済効果などを書かれている人もいますが、個人的には全く同意出来ません。かつてブラックバス問題でも同様の意見がありましたが、全く同じ発想です。金が落ちるのだから、その釣りを認めろという部分が本音じゃないのかと考えてしまいます。

何れにしても、この件については釣り人それぞれ色々な考え方があるわけで、それは声を上げてくださいというお願いです。極論を言えば、ブラウンやニジマスは駆除せよというのもひとつの意見です。勿論、ゾーニングなど建設的な意見があるなら、それは声を上げてくださいということです。

将来の釣り場がどうなるのか、現在岐路に立たされているという状況だと思います。

パブリックコメントを募集(2014/2/7)