小樽を歩く

小樽駅前

小樽の街は坂が多く、土地も限られている為、道路の混雑も多く、日中に積丹方面へ向かうという場合など、この街を通過するには勇気が必要であった。渋滞が苦手な僕故の発想だろうけどね。そんな小樽の街を少し歩いてみようかなと考えたのは、退院後に多少のリハビリが必要だと感じたからだ。

もっとも、観光客の集まる場所を一緒に歩いても気分が悪くなるだけで、駅前から適当に海へ向かってぶらぶらという無計画なリハビリだったけど、思った以上に気温があがり、かなり身体に負荷が掛かったような気がする。でも、この負荷が目的であり、その意味では良いお散歩日よりだったのかなとは思っている。

アーケード街に裕次郎関連のポスターや写真が展示されていた

僕は、”小樽と言えば寿司である”なんて事は全く思っていない。逆に小樽で寿司は、横浜中華街で中華料理を食べに行く様なリスクも含んでいる様な気がする。何が言いたいかというと、旬を外さず、店を選べば美味しいだろうけど、観光地化した小樽で適切な値段で食べられるかどうかや、予約が必要かどうかなどを含めると、行こうと思える店は正直殆どない。

ただ、今時期はウニが旬であり、余程の事が無い限り、ウニは外しようがなかろうと観光客はあまり来ないような寿司屋へ飛び込みで入り、お任せで握りを頂いた。結論からいうと、値段は観光地価格に近いけど、味はまずまず。ウニが軍艦じゃないのも良かったしね。

エゾバフンウニの握り

大型マグロの尾鰭

このマグロの尾鰭は入った寿司屋さんではなく、細い通りを探索していた時に目にとまった物。今の時代、こんな大きなマグロを個人経営の店で仕入れられるとは思えないけど、昔はこうした1匹で仕入れをしていた時代もあるという事だろうか。それにしても、なかなか見事な尾鰭だった。

祝津の鰊御殿

小樽の祝津で水族館を挟んだ高台にある鰊御殿は、何度も水族館を訪れているけど、訪れてみたのは今回が初めてだ。こうした建物は歴史的建造物として何軒か現存しており、どれも見事な建物だ。

今でこそ、鉄筋コンクリートの時代だけど、この時代、ふんだんに太い木の張りが縦横無尽に張り巡らされ、中には宮大工に神棚を作らせたなど贅が尽くされている。

鰊御殿に飾られていた木彫り熊

鰊御殿から小樽水族館を

ミノカサゴ 美しい魚だ

小樽水族館は定番の観光名所。もっとも、僕は水族館好きなので、どこの水族館もチャンスがあれば複数回訪れても飽きることはない。小樽水族館で嬉しいと思うのが、ホッケやソイなどの北海道の魚が多く飼育されているから。

北海道では見られない南洋の魚なども、勿論興味深いけれど、やはりその土地にあった魚の飼育や展示というのは、とても大切な事なのかなと思う。その意味ではサケマス類の展示も力が入っているかもしれないね。

オショロコマとヤマメ

水族館でも、こうした魚が好きだったりする。