開幕前の儀式

帰路に立ち寄った、道南の漁港。残念ながら魚影は皆無であった。

帰路に立ち寄った、道南の漁港。残念ながら魚影は皆無であった。

例年、この時期に釣り仲間が集まり、春のシーズン開幕を占うイベントが行われている。旧大成町貝取澗のあわび山荘で行う事が多い為、その名も「あわびOFF」。パソコン通信用語だけど、今でもオフ会と言えば通じるので、古い時代の生き残った用語の一つなのかもしれないね。

もっとも、OFFと言っても今回集まった仲間は、通信よりも実際に一緒に釣りに行ったりしている方が多いので、今更OFFも何もないというのが実態なんだけど、それでも春の宴会は、あわびOFFだろうね。

※例によって、言葉は段々簡略化されるものだけど、オフ会のOFFとは、Off-line MeetingあるいはOff-line Drinkingの頭文字だ。通信から離れて、実際にリアルに会って話をしたり、飲んだりすることをいう。

寿都漁港にて。

寿都漁港にて。

寿都町は、渡島半島の付け根に位置する、日本海側の町だ。道南を訪れた時は昼食に立ち寄ったりする事が多いのだけど、今年は飯寿司でお世話になった気がする。デパ地下に販売店を出しているのだけど、この飯寿司が僕の好みにピッタリなのだ。もっとも、美味しい飯寿司は他にもあるんだけど、こちらの飯寿司で驚いたのが米というか麹も非常に美味しい事だ。

僕は飯寿司が好きだけど、魚は美味しくても、米はイマイチという事が殆どだったけど、こちらの町で作られるそれは、それだけ食べても美味しいと思う。但し、飯寿司も発酵食品だから、僕が旨いと言っても好みは分かれるところでしょう。残念ながら、こちらの飯寿司は、今年は既に売り切れだ。唯一残っているのが、ホッケの飯寿司だね。不味いわけじゃないけど、僕にとって飯寿司=鰰(ハタハタ)なので、楽しみは来年までお預けというところでしょうか。

弁慶岬灯台

弁慶岬灯台

弁慶岬は、うねりを伴う高波に洗われていた。

弁慶岬は、うねりを伴う高波に洗われていた。

弁慶岬は日本海に突き出た岬で、その名前は武蔵坊弁慶に由来する。まあ、伝説上の話だけど、個人的にはかなり眉唾な話だと考えているけど、そんな事はどうでも宜しい。春になると、ホッケを狙う釣り人が多い場所だけど、近年はサクラマスを狙っている釣り人も多いようだ。そんな弁慶岬、昨日よりも波は落ちている筈だけど、流石に岬で波が岩に砕け散っていた。

あわび山荘にて

あわび山荘にて

あわび山荘は国民宿舎であり、暖かくなれば道南でも結構な人気の宿である。海岸線から貝取澗(かいとりま)川沿いを少し進んだ場所にあり、値段もリーズナブルで良質の温泉が人気なのかもしれない。スタンダードプランであわびの刺身は一つ付いている。ただ、あわびは普通に美味しいけど、一度でも近海産の天然物を食べてしまうと駄目だね。

歯ごたえ、香り、味ともに天然物にはかなわないのだ。恐らく、養殖でも餌によるとは思うけど、そうすると養殖でも値段が跳ね上がるという事なんだろうけど、個人的には多少高くなっても、味が向上した方が将来的に生産者のメリットも多いような気がするのだけどもね。

ちなみに、最近は何処でも刺身に入る事の多いサーモンだけど、個人的に嫌いである。好きな人の方が多いから、嫌いだなんて書くと変な人と思われるかもしれない。でも、脂の質はサーモンは独特なんだよなあ。青魚などは、美味しいと思うんだけど、これも好みでしょう。ただ、回転寿司屋などのサーモンは違った意味で避けているんだけどね。

海鮮の鍋は、文句なしに美味しい。

海鮮の鍋は、文句なしに美味しい。

海産物を具材とした鍋は、素材からの旨味が出るため外すことのない調理方法の一つだと思う。特に貝類や根魚が入ると、とても良い出汁が出るものだね。

さて、あわびOFFも終わったからいよいよ開幕戦かな。スノーシューを積み込んで、十勝川になりそうだ。今年も雪が多そうで、ちょっと苦労しそうだけど、型が見られるといいのだけども。

 

 

4 件のコメント

  • こんばんは!HIROSHIさん。
    あわびOFFお疲れさまでした。まあ、季節の移ろいを感じる風物詩的な宴会ではありますが、相変わらず楽しいひと時を共有させていただき、ありがとうございました。

    JIJI,s漁港に寄ったのですね。それならば風車裏によれば良かったのにとも思いましたが、HIROSHIさんなら「そうですね。」とはならないでしょう(笑)。寿都の中華屋の海鮮タンメンうまそうでしたね・・。私もここの広東麺が脳裏をよぎったのですが、釣りを優先しました。まあ、いずれにしても結果論です。

    十勝川開幕(近し)ですね・・。個人的には淡水の氷点下の釣りは苦手な部類入りますが、春の十勝川遠征・・1回くらいはなんとか出撃したいですね。タイミングが合いましたら、今年初の帯広で一杯やりましょう。

    • Shinyaさん、こんばんは

      風車裏は個人的にちょっと苦手意識がございまして(^_^;。
      漁港については、本当に立ち寄ったというレベルでございまして、キャストしたのは20投くらいです。途中で少し吹雪いてきましたので、こりゃ駄目だという感じでして。

      淡水の釣り、ガイドもガチガチになるでしょうが、徐々に水温も上がってきている雰囲気もございます。ただ、春はアクセス出来るポイントが少ないのが難点ですね。スノーシューを装着し、苦労してポイントに着いたら駄目なんて事もあるわけですが、春は旬が短いので何とかモノにしたいと思っております。

      六月の止水釣りの件、お手数おかけ致しますが宜しくです。

  • こんばんは、昨晩はどうもありがとうございました、毎度のことながら楽しく、うまい夜でした。

    今日は、一応釣はしたのですね(笑)。
    私は松前経由で函館に入りましたが、ウェブでの情報とは裏腹に天気は良いながらも波が高くて身の危険もありそうな雰囲気でしたので初釣りはお預け、仕事をしておりました。
    このイベントが終わるといよいよ釣シーズン開幕となりますね。
    また今年一番になるであろうイベントのスケジュールもほぼ決まったので、詳細を詰めてゆきます。
    では次週もまた宜しくです。

    • Higeさん、こんばんは

      日本海は風がやめば波も直ぐ落ちる事が多いのですが、今日は波が高かったですね。島牧あたりは壮絶とは言いませんが、ちょっと厳しいでしょうという状況でロッドを出している釣り人は一名のみです。というか、他に誰もおりません。あの状況でロッドを出していた方は根性なのか自虐的なのか判らないです(^_^;。

      イベントについては、可能であれば貸し切りでやりましょう。最悪、二人でもOKです。ボーナス飲みに使わないで船代残しておきますので(笑)。