最近、日常的な事はFacebookへ投稿することが多くなった・・・というより、意図的にそうしているので、サイトの方はエントリーが少なくなっている。
そんな事はさておき、古くなったPCや自作派であれば、手元に転がっている使いようのないHDDの処分はこの時代は微妙である。勿論、データ漏洩という点なのだが、中古で転売する時はともかく、廃棄であれば物理的に破壊するのが手っ取り早い。これをソフト的に行うとなると、何重にもランダムに上書き処理を行う必要があり、専用のソフトまで売られているくらいだ。
そんな大晦日にPCルームを整理していたら、今後どう考えても使う事がないHDDが二基出てきた。一つは80GBの2.5インチHDD。もう一つは3.5インチで古いATAPI接続の物。前者は廉価なケースを買ってきて、外付けで使えるじゃんと言われそうだけど、SSDならともかくHDDドライブはUSB給電だと使い勝手が悪いのだ。それに80GBという容量は、全く魅力を感じない。
そんな事もあり、今回はこの二基を破壊した。正直なところ、大した話ではないのだけど、HDDを一度も分解したことがないという人であれば、HDDの中身がどうなっているかと、工作系は苦手という人でも何とかなるとは思う。
以下、分解手順は写真にて。
【注意】HDD分解については、危険な部品(マグネットやヘッド)などもあります。また、手慣れていないと工具により怪我等も考えられますので、仮に分解を試みる場合は自己責任で行って下さい。また、分解後のデータ漏洩リスクをゼロにするものでもありません。
多くのHDDは弁当箱形状となっている為、とりあえず蓋の部分を固定しているスクリューを外す。多くの場合、ラベル裏にもスクリューがあるのでラベルを最初に剥がしてしまった方が良い。
トルクスと呼ばれる星形の規格ネジが使われている。ちなみにトルクスは商標の様で、ヘックスローブなどという場合も多い様だ。一般的なドライバでは噛まない為、専用のドライバもしくはレンチが必要。メーカーやモデルにより、使われているサイズは様々だけど、3.5インチの場合はT6~T9程度が多い様だ。2.5インチだと更に小さく、T6でも入らなかった(恐らくT5か?)。
レンチは比較的廉価な物がPCショップやホームセンターに売られている。ただ、今回の様な破壊であれば何でも良いと思うけど、例えばMacBookProを分解なんて場合にもトルクスは必要となるけど、そうした場合は例え高くても上質のレンチをお勧めする。特に小サイズの場合はレンチの精度が重要で最悪の場合、ネジ山が摩耗というか無くなってしまうからだ。
僕はPBのレンチが好きだけど、写真のレンチだとグリップが1000円前後、ブレードの方で一本同じく1000円前後するから、サイズを揃えると3.5インチの場合でも3000円程度の出費となる。ただ、上質の工具は安物とは全く違うね。特に自転車の様にトルクをかける場所などでも、精度と材質のせいかヘッドがネジよりスッと抜けてくる。安物だと食い込むのか、ネジに固着状態になったりと、後々大変な事になりそう。
マグネットは例え2.5インチでも、とんでもなく強力なので外す際は厳重注意の事。写真ではマイナスドライバで浮かして外したけど、何もしらないと接着もしくはネジ止めされていると思うくらいに強力である。
DISC(プラッタ)は今回T6のスクリューでブラケットが固定されていた。これを全て外すと、台座に乗っかっているだけの状態になる。ただ、この状態ではヘッドアーム、その他の小物が邪魔して外す事は出来ない。
多くの場合、ヘットアームはHDDの裏側からスクリューで固定されている事が多い。この為、最初にHDD裏の基盤を外す。
基盤が外れたら、スクリューが見えるのでこれらも全て外していく。また、表面も目に見えるスクリューは基本、全て外さないとDISCが取り出せない。
完全にバラバラになったHDD。既にこの状態で組み上げてもHDDの動作はNGであろう。それだけ精密機器であるのだ。埃などは厳禁だからね。廃棄する場合は、DISCと他の部品を分けてしまえば事実上は大丈夫だと思うけど、心配な人はDISCを更に破壊すれば良い。但し、DISCは僕は破壊した事がない。でも、下手にハンマーなどで叩けば、割れて破片が飛び散るリスクもあるので、その後の処理はそういうリスクもあり得るという意味で厳重注意です。